2017年1月11日水曜日

音の出るおもちゃ 電池受け金具

お孫さんのためにとおばあちゃんが持ってきました。
大きなおもちゃの一部分で、ボタンを押しても音が出ないとのこと。


裏蓋を開けると・・見事な緑青。
右側は折れています。


4か所すべて交換して無事お返しできました。

この手の電極は板を曲げただけの単純なもので、プラレールなどにも使われています。
その時になっていちいち作成していると時間がもったいないので、予め用意してあります。
4ミリ厚のリン青銅板を6ミリと7ミリに切り、端に穴を開けたものです。

取り付けはオリジナルは鳩目ですが、2ミリ低頭ビス、ナット固定が手軽です。
ビスを低頭にするのは電池に接触させないためです。
低頭ビスはちょっと手に入りにくいかもしれません。
ねじ専門店では注文できるのですが。

同じ考え方で、0.1ミリ厚のリン青銅版を2ミリ幅で切ってあります。
何に使うかは見当つくと思いますが、モーターのブラシ用です。


用意してあると本当に楽です。

電池受け金具の錆には電池が接する部分だけを磨いて済ませるよりも取り外して(温水)洗浄か交換がお勧めです。

車の模型 ディーラーディスプレイ用 ホイール破損

車のディーラーに展示されている車の模型。
子供が転がしていてホイールが壊れたとのこと。

見事にハブとホイールが分離しています。
「スポーク」も1本折れています。実はほかに数本折れています。

修理方針は厚いプラバンを裏からあてがい補強することにしました。
下に見えるのが厚さ4ミリのプラバンを丸く切ったものです。


プラバンを組み込んだところ。


ホイールと組んだところ。
折れていたものも接着してあります。


ここから、中心に8φの穴をあけ、ハブを接着します。
車に取り付けるとこんな感じです。


この角度では見えませんが軸が歪んで回転がぶれます。
ちゃんと垂直に取り付ければよかったのですが・・・
ご勘弁!の世界でした。

この模型は展示用というだけあって、爪でタイヤの回転を固定してしまうことができます。
ところがお客さんのところでは押して動かすのがメインです。
すると不都合が生じます。
転がしているうちに、爪が突然噛んでホイールに負荷がかかり、壊れます。
この故障もそうして壊れたのではないかと推測しました。

そこでお客さんの了解を得て爪を削り取りました。
もう引っかかることはありません。

ちなみに車はトヨタの「SAI」でした。
あまり売れなかった車だったようですが。


機関車トーマス 動きが悪い原因は

走りながら音楽を奏でる機関車トーマス。


走るけれど音が鳴らないとのことで、スピーカーかな?と見当をつけつつ分解。
(もちろん最初は電池チェック。正常でした。)

  しかし音は電気的なものでなく、ふいごで風を送って音を鳴らします。
  円盤を入れるとオルガンのように曲を奏でます。
  いわゆるオルガニートのおもちゃ版といったところです。

  電子音でない、頼りなさげなところがなんとも温かい感じがします。

動きももったり苦しそう。
ということはモーターのトルク不足かとみてモーターに直接電圧をかけると十分に回る。

ではスイッチか?と疑って、外部電源をスイッチ前後でつないでみても問題なし。

モーターにかかる電圧を測ると不安定で、1V台に下がることがある。
どこで電圧が低下しているのかをテスターでたどっていくと電池ボックスに問題があった。
それにしても目視では錆も断線もない。
困りつつさらによく見ると、


鳩目が緩く、金具がぐらぐらする。
どうもその部分で導通不良になっているらしい。
4か所を再はんだして様子を見ると、モーターも音も快調になった。




2017年1月8日日曜日

アンパンマンキーボード 断線

若い夫婦が持ってきました。
音も光も出ないとのこと。
もう半年も前に駄目になって捨てる寸前でおもちゃ病院を知って持ってきたそうです。















音も光もということなので、電源ラインを当たることにしました。
見たところ線もはんだも大丈夫のようです。
外部電源で、電池受けからとかスイッチをパスして電圧をくわえたりとかしてもだめでした。

これは重症かと思いつつ基板を外して基板の電源ラインをみることにしました。
何が悪いのかとよく見ると、マイナス線(黒)が基板の直前で切れている!



思わず目の前のお客さんに、これですねと指摘しました。

外部電源を基板につないでみると正常に動きます。
見ていたご夫婦が、おお!直ったよ!と声を上げてくれて、単純なわたしはやったあと思った次第です。

切れていた部分をつないでお渡ししました。

線の切れ方をよく見るとニッパーで切ったように切れています。
裏ぶたを止める柱(ボス)のすぐ脇なので、工場で組み立て時に挟み込んだと推測します。

そういう私自身も裏蓋を閉めるとき挟み込んだ経験があります。
そういう時は素直に閉まらず少し浮きが出ます。
力ずくで締めないで、また開いてチェックします。

直しながらいろいろと話ができて楽しかったです。


ミッキーの人形 スイッチ接触

ミッキーの人形の電池の入れ方がわからないとのこと。
おばあちゃん(←おそらく)が孫のためにと思って、古いものを動かしたいそうです。


ねじが見えたのでこのねじをはずせば・・といいつつ開くと、見えたのは電池ボックスではなくスイッチ内部でした。
電池ボックスの蓋はというと二つの爪を挟むようにして開くようになっていました。
















スイッチはスライドして電池の電極をつないだり切ったりする仕組みです。
犬のぬいぐるみなどによく使われています。
作りはこちらがはるかに上です。
しかし、気になるところがありました。
















電池につながる電極がへこんだ位置にあってスイッチの金具が接触しません。
道理でスイッチ動きがすかすかしていたはずです。

対策は電極金具にワッシャーを噛ませて持ち上げることでした。

これでうまく動くようになりました。

ずいぶん喜んでもらえました。

踊るフラダンス人形 コイルの抵抗

百円ショップでよく見かけるタイプのものです。
左右に踊るように揺れます。


動かないということでした。
何でも娘さんが結婚した時に自分方に不幸があって、相手のお母さんが励まそうと思って優しい動きのこの人形を贈ってくれたんだとか。
捨てていいと言われたが踏み切れない。何とかならないかという相談でした。
お金はかかってもいいとのことでした。

中を開くと、ソーラー発電パネルで発電してコイルに電流を流し、フラダンスの足元にある磁石を動かして左右に振れる仕組みです。
百円ショップによくあるおもちゃの仕組みです。

コイルと基板をつなぐ細線が2本とも切れていました。

そもそもコイルは生きているかと導通チェックをしたところ反応がありません。

ならば百円ショップで合うものを見つけようと思ったのですが念のため他のドクターにチェックお願いしました。
500Ωぐらいあるので正常です、と言われて驚いた。コイルが500Ω?
自分は導通チェックは音で知らせるものを選択したので数十Ωで反応なし(導通不良合図)は当たり前でした。

コイルも細線で巻き数が多いと500Ωにもなるのか!
知らないと思わぬミスを犯すと知らされました。

切れたところを基板につなぐと正常に踊りだしました。

とても喜んでもらえて、そのお裾分けを自分もいただいてうれしかった。

2017年1月6日金曜日

sassyのぶた ギアボックス割れと歯欠け

sassyのブタが動かないとのことです。



外側の「最後の縫い目」を探して中を取り出します。
ギアボックスが割れていました。


ワイヤーで縫合しますがボックスなので内側からワイヤを外へ出すのが問題です。
どういう手順で引き締めるか、パズルのようです。

たっぷりの長さを取って、まずは離れた状態でワイヤをすべて通します。


これを少しずつ引き締めて行きます。


最後は1か所ずつ順番にラジペンで引き締めて。


別方向の縫合です。ワイヤの逃げも作ります。これでギアボックスは終了。


この方法は、以前ゴジラの胴体がスパッと折れたものを修理するときにも使いました。
筒形のものはワイヤを通すのが厄介です。
そこをクリアすれば9割がた終了です。

もう一つ問題がありました。
ギアの歯欠けです。


ピンをU字型に曲げて差し込みました。