2019年8月6日火曜日

ダンシングミッキーのオルゴール

ゼンマイのオルゴールですが紙でできたミッキーが複雑に動きます。
我が家にもあってそれはクラウンが踊ります。「muraikoji]の名が入っていました。
本当にダンスするようでよくできています。


ゼンマイを巻いてもギアが滑る音がして力が逃げます。

分解は表側のカラスの縁にある金色の板をカッターでそっと剥がします。
するとガラスが取れ、紙の舞台がはずれます。
舞台を取る前にミッキーの鼻の頭にある丸い金属(ネジ)を外します。
人形ごと取れます。裏側に長いハトメが入っているのでなくさないこと。

するとオルゴールのムーブメントが現れますから裏からねじを外して取り出します。


中はやはりというかサンキョー製です。
原因は風車などが付いている金属板の固定カシメがゆるんでいたことです。
そのため3番ギアが逃げてしまうのです。
カシメは中央の1か所でそれを削り取り、ねじ穴をあけてビス止めです。写真は修理後の状態。

裏側のネジはムーブメントを固定するネジなので最初ははずさないこと。
ムーブメントが見えるようになってからはじめて外します。


参考までに、これより古いと思われるサンキョーオルゴールでは風車などのついている金属板や香箱はねじ止めされています。しかもマイナスネジ。そして台座はスチールの鋳物製です。



2019年7月23日火曜日

「TOYCO(トイコー)」のバス分解


トイコーのバスでやや新しいバージョンです。電車もありますがこれはバス。

車体裏に「TOYCO」のロゴが入っています。

「ツメで噛み合い」のため思い切りが必要です。ツメの部分を広げるときに壊れそうな思いをします。
以前のバージョンも分解に気を使いましたがこれも同じです。
ツメの場所と形状が分かっていれば思い切って行けます。

まずは爪の形状












爪は左右と前方にいくつもある。

前部は形状がちょっと違う

修理依頼はドアの動きが悪い(途中で引っかかる)というものです。
原因は柱の根元にある出っ張りでした。ここにスライドしてきたパーツが引っかかるのです。
ドアを動かす部品群(車体天井裏にある)


段差を削ってスムーズになりました。(写真は段差を削った後の状態)

まとめた写真

こういうことだと他にも同じ症状が出てもおかしくありません。早く改善されるといいのですが。

2019年7月19日金曜日

スピン&ギグル・ジラフ

brightstarsのスピン&ギグル・ジラフというおもちゃです。
ボールを入れると3個までは中にとどまるはずがすぐ下に落ちてしまうというので持ち込まれました。


ベースを外し、胴体を左右に分離すると、ボールを止める板が見えます。


拡大すると、


板はクランクで上下します。
原因はクランクの軸が外れて板がぶらぶらになっていました。(写真は修理後の状態)
これではボールが落ちるはずです。
元通りにはめて修理完了です。
それにしてもこんなにがっちり噛んでいるものがどうして外れたのだろう?
不思議です。

2019年7月18日木曜日

アンパンマン ミュージアムシリーズ そうじゅうGOGOだだんだん

道路を印刷した紙ベルトが回転し、その上に載せたミニカーをハンドルで左右に操作して
道路を走らせるというおもちゃです。

施設のもので、車が紙の上を動くので紙がすぐ傷みそうだ。何とかならないかという相談
です。
紙と本体の間にスチロールの薄い板を入れました。固定はオリジナルのビスをそのまま使
います。縁がギアや駆動部分、ボスなどに干渉するので切り取ります。こうすると車はベ
ルトに触れません。

ところが返却後しばらくして今度は「動かすとガリガリ音がすることがある。スピードが
遅くなる。」と
いう訴えがありました。
引っかかる場所はベルトのつなぎ目、裏からテープで止めてある部分でした。

修理に問題があったかと心配しましたが、結論的には後で入れた薄い板は問題なく、動き
を邪魔していたのは車を入れる枠でした。
この枠はハンドルで左右に動きますが、ハンドル軸が手前に傾いているため枠は水平移動
せず両端では下に下がります。このときベルトを押さえつけてしまうのです。


対策は枠の下部を削り、干渉しないようにしました。枠とベルトの間に薄い紙を入れて確
認できます。(写真は上下逆になっています。)

このおもちゃのベルトは扱い注意です。
しわが寄りやすいのですが、紙だと思ってアイロンをかけると失敗します!
単純な紙ではありません。熱を加えすぎると中のプラ素材が縮んで元に戻せなくなりま
す。
ほんの一瞬加熱加圧すればいいのですがかなりリスクがあります。お勧めできません。

加熱で縮んだベルトの写真です。



2019年6月29日土曜日

キョウリュウジャー脚取り付け部修理

キョウリュウジャーは今も人気です。


脚を横開きにして付け根のパーツを割ってしまったそうです。
女の子は人形でよくやるパターンですね。全く同じ動きです。


この部分はこうなっています。


折れたのはイラスト黄色のパーツです。


材料から削り出しです。素材はポリカーボネートです。

イラストの下2つがそれです。
円柱部はかなりいい加減で大丈夫です。
カシメは元はかなり強力ですが外すために割ってしまいました。
真鍮パイプを利用してかしめます。


何とかなりました。
パーツには溝を切ってラチェットが生きるように加工してあります。

2019年6月27日木曜日

オルゴール SANKYO 初期のもの

サンキョーのオルゴールはおもちゃ界では世界を席巻していますが、その初期のものがありました。


丁寧に作られています。
現在と違うのは、
マイナス頭ネジ、香箱ドラム固定を含めてパーツがすべてネジ止め、ギアは4番を除き金属製、土台は鋳鉄です。

香箱内部のクラウンギアもスチール


土台

きれいです。

不具合の原因はゼンマイ中心のシャフトが土台に固着していました。
分解清掃して動くようになりました。

2019年6月24日月曜日

トミカのタワーパーキング


仲間のドクターからの依頼品です。



いくつかあるバージョンの一つかと思います。「city parking」のシールがあります。
赤いエレベーターが動かないというもので、原因を見つけるまでが山でした。

ギアボックスを組むと最終(5番)ギアにトルクがあります。モーターもトルクフルに回り
ます。
全体を組むとカリカリいって空回りします。
???です。

よーく観察すると最後から2番目の(4番)ギアはよく回るのに最後の(5番)ギアが回った
り回らなかったりします。

ギアの噛み合わせを横から見ると見当が付きました。
ギアが上下に動いてAの状態(噛んでない)になったりBの状態(噛んでいる)になった
りするのです。
(ばねは当初紛失していました)

そもそもこんなにギアシャフトが不安定なのはおかしい。



わからないことがいろいろとある中で悩んだ挙句気が付いたのはギアを持ち上げるばねがあれば解決するということです。ばねは手持ちのもので間に合わせました。
ばねが当初紛失していたためにずいぶん遠回りしました。
ばねがないと4番ギアが「落ちて」フリーになる。
Cのレバーはスイッチオンで4番ギアの頭から離れてギアシャフトが持ち上がり、オフで頭を押さえてギアがフリーになり手回しでエレベーターを上下させることができるようになります。そのための仕組みだったのです。

このおもちゃはこの他に、汚れがひどく回転部分の抵抗が大きいためよく回りません。
分解し各部の汚れを落とし潤滑剤を塗布しますした。使ったのは車用のワックスです。

まだ問題がありました。らせんと太いシャフトが黄色い頭から半分抜けかけていたので
す。このため下部でシャフトが抜けて回ったり回らなかったりしてしまうのです。シャフ
トを頭にしっかり押し込めばスムースに回るようになりました。

いずれも原因を見つけるまでが山でした。