2023年11月30日木曜日

ポテトヘッド ディズニー

 ディズニーのキャラクターでポテトヘッドと言うそうです。」


こどもさんが大事そうに持ってきました。

開けてみるとギアが2個割れていて、他に2個がひび割れ状態でした。

とりあえず割れたものを交換しましたが、仲間のドクターの分解したものを引き継いだので元のギア構成がわからず苦戦しました。試行錯誤で何とかできてほっとしました。









後で気がついたのですが、ネットではプレミアが付いて大変な値段になっていました。
あぶないあぶない。

ところで最近は、おもちゃがほしくて買うのではなく投機目的で買うのが 広がっているように感じます。おもちゃの世界とは違った世界が浸透してきているということです。マニアの方が嘆いていました。それでも、おもちゃを大事にする人がいる限りドクターの存在価値は続くと思います。





2023年9月23日土曜日

スントCORE(時計)のコマンドと表示

 番外編です

高度計がほしくてスントの時計(suunto CORE)を中古で手に入れました。

使い方がわからず、ネットで説明書をダウンロードしたのですが何ともわかりにくい。

ネットでも使い方がわかりにくいという指摘がいくつも見られました。

困ったあげくボタンのコマンドと表示のツリー構造を図に起こしてみることにしました。



我ながらよくできました。・・自画自賛・・

2023年6月28日水曜日

瞬きしなくなった眼球 モンチッチ

 お母さんが持ち込みました。自分がこどもの頃かわいがったモンチッチ、大事に持っていたのですが、こどもが興味を持ってかわいがるのでなおしてほしいと。不具合は右眼が瞬きしないというものでした。


よくあるケースで、内部の軸折れと推測し、眼球をまず取り出します。頭部をはずし、首の穴から眼球を固定してる裏側の壁を切開し、そこから取り出します。



予想どおり、軸折れでした。太めのゼムクリップで再建します。固定は今回はプラリペアです。

場合によっては折れていない方もカットし、左右つながった長いピンを取り付けてしまう方が動きがスムーズになることがあります。

セットは、取り出しの逆で、首の穴から「袋」に押し込み、裏側をホットボンドで固定します。


無事直りました。右目がよく動く分、今度は左目の動きがぎこちなく感じるようになったのですがこのままで渡します。








初めて見たプラレール

 プラレールもいろいろなバージョンがありますが、先日初めて見た仕組みがあります。

プラネタリ-ギアを使ったものでした。


プラネタリ-ギアはコンパクトにでき、減速比を大きくできることから実車にも使われています。

おもちゃではBRIOで使われていたのを見たことがあります。興味が湧いて中古品を買って持っています。






2022年7月5日火曜日

SANKYOオルゴール20弁(古いタイプ)

 SANKYOオルゴールの修理を頼まれました。(写真は修理後)

40年くらい前のもので、耳の内側や襟のレースがボロボロ、軽く触ると崩れていきます。

ワンピースの襟ぐりはゴムが固化し、割れているため広がりっぱなしでした。ムーブメントは20弁の古いタイプです。

ゼンマイを巻いても途中でギアの滑る音がして空回りしてしまいます。このタイプは

何度か同じ症状を見ました。原因は写真のギアの部分で歯飛びするのです。歯飛びの原因はというと、①ドラム側の平ギアの固定が外れた。②風車に近い方の組み合わせギアの組み合わせ部分のカシメが緩んだ。③風車金具を固定するカシメが緩んだ。これらによりギアのかみ合わせが緩むのです。

この場合は①と②でした。


①は今回はギアを固定するプラ部分も劣化で完全に剥がれていたため接着で対応しました。(以前極小ビスで対応したことがありましたが、スペースの余裕がなく無理を感じました)この場合プラ部分の位置が決まっていて、位置合わせ(深さ)は大切です。

②は圧入で再固定ですが、うまくしないとギアや軸を変形させてしまい厄介です。一度はトンカチで叩き入れようとして失敗したことがあります。ここでは真鍮ギアを当てて保護しつつ圧入しました。



さて、これでよしと組み立てたところ、相変わらずギア滑りが生じました。

原因はおそらくドラムの軸がすり減ってドラム自体が外へ逃げ、ギアの間隔が広がってしまうと推測しました。軸を再生はできないので、軸受けがあるスチールの香箱をわずかに動かして再固定することにします。(写真はプラ製香箱のもの)


香箱固定のカシメを削り取り、M2のビスで固定します。このときゆるめに仮固定した状態でオルゴールを鳴らし、香箱をわずかに動かしなから、歯飛びせず、きつすぎずのところで本固定します。最後はネジ、香箱を接着剤で固定しておきます。

それで歯飛びによる空回りががなくなりました。

この作業ではドラムを外す必要があります。このタイプは頭が引っ込んでいて面倒です。ドラム側の少し見えている部分に細いラジペンを入れて回す方法で頭が出たところで刃物で切り込みを入れドライバー用の溝を作りました。(写真は以前の方法で台座ごと刃を入れ、ドライバー溝を作製したもの)



この修理ではあらかじめ櫛歯を外しておきます。そうしないとドラムが急回転して櫛歯を折ってしまうことがあるのです。この点は先輩ドクターからよく注意されていました。櫛歯が折れるとその曲の復活はほぼ不可能になります。

このオルゴールを持ち込んだのは中年の男性でした。少し話している内に、これは奥さんの形見の品と分かりました。奥さんはつい2,3ヶ月前に急に亡くなったのだそうです。まだ53歳だったそうです。子どものころから大事にしてきたものだったそうです。亡くなった生々しさからまだ冷めやらず痛々しさを感じました。そんなことがわかって、修理にも気合いが入りました。


偶然にも同じ時期に同じタイプのオルゴールが入ってきていました。珍しいことです。症状と原因は同じでした。









2022年5月29日日曜日

スパイダーマン 胴折れ

 スパイダーマン人形です。(修理後の状態)


胸部がボールジョイントで繋がっていてリアルに動きます。そこが折れました。

ボールジョイントが折れた部分のようす。


ボール受け部分(ボールを外した状態)


受付段階ではつなぐアイデアが浮かばなかったため、親御さんに「動きは諦めて接着剤を充填して固定するのを勧めます」と説明した。親御さんはバラバラよりはましと了解してくれましたが、来ていたお子さんは諦めきれないようで、うんとは言わず悲しそうな目で見るだけでした。親御さんは一生懸命説得して、子どもはうんとは言わないまま押し切られるように納得させられたといった感じでした。

受け付けたものの気になりました。

家に持ち帰り、すぐには手を付けず、なんとかならないかと観察していてふと思いつき、試してみました。

ボールジョイントオス側にプラブロックを嵌めて固定し、その中央に折れたボールジョイントを差し込んで肯定しようという狙いです。

切り出したブロック


それを嵌めた状態(折れたボールジョイントはセットしてある)


この状態で、ブロック側をボールジョイントの棒に押し込んで接着剤で固定します。
それでなんとか胸部も動くようになりました。ただし、強い力や過剰な回転には耐えないでしょう。それをよくことわって渡そうと思います。ある程度力の加減ができる年齢対象のおもちゃでしょう。
出来上がりを再度。小さいフィギュアですがリアルです。よくできています。









ウッディ脚折れ

 ウッディです。(修理後)


脚が根元で折れました。

当て物をしようにも内側に電池ケースが迫っていてスペースがありません。

リン青銅板0.5mmをあてがいビス留めすることにします。電池ケースと干渉する部分は穴をあけて逃げにします。使ったビスは0.4mmタッピングねじです。リン青銅板の形は、あらかじめ紙で型を取りそれを元に切りました。

それでも、隙間が生じるため、組み込み後にレジン等で充填し補強します。


レジンを補填した。(紫外線を当てて光らせてある)


なんとか繋がりましたという状態ですが、これでご勘弁です。