2017年12月5日火曜日

鉄琴の音が響かない

施設のおもちゃです。
音が響かないので捨てるというのでストップをかけて引き受けました。
2種類ありました。(写真は鍵盤の物)



音が響かない原因は音板を支えるスポンジの劣化です。
フェルトに交換します。
スポンジがへたっているのがわかります。
白いのが交換用フェルトです。


問題は音板を止めるピンが抜けないことでした。
5mmシャフトでがっちり打ち込んであり、先端はローレット加工です。


どうやって抜いたかというと、90Wのはんだごてで加熱して、周りが柔らかくなったところで抜きました。それでもなかなかでした。


無事音が復活しました。
いい音です。
電気の音にはない響きがとてもいいです。


2017年11月16日木曜日

トミカ 立体パーキング タイムズ

2つあるエレベーターのうち右だけが車を乗せると上がらないというものです。
車を乗せなければ上がるとのこと。


手動で、中は事実に単純です。(写真は修理後)


ギア割れだろうとたかをくくっていたのが大間違い。
ギアはどれも正常です。潤滑剤も入れてみました。が、動きがだめです。
途中でロックしたり、負荷がかかるとギアが飛ぶ音がして動きません。
原因を突き止めるのに半日かかりました。最後は先輩ドクターのアドバイスでした。

原因はここでした。右側の窪み。


ウォームギアの左にある穴と窪み。軸受けです。
窪みがオリジナルの状態で力がかかると軸がこの壁に乗り上げてしまうのです。
左は対策のために穴を貫通させた状態です。
シャフト付きのギアを作製します。左がオリジナル右は作製したもの。


2個とも同じように対策しました。
右のギアは平ギアとピニオンの結合したものですが同じものはありませんので、それぞれのギア穴を2,9mmとしてから3mmシャフトに固定しました。


これでやっとなめらかに動くようになりました。
2つあけた軸穴が表に出ています。


肩の荷もこのリフトで下せます。

なぜこのような軸受けになっているのか不思議ですが、おそらく表に軸穴を見せたくなかったためではないかと推測しました。


2017年11月2日木曜日

トミカたのしい自動車工場 ギア割れ

「たのしい自動車工場」という名だそうです。

右端のエレベーター、無負荷ではよく動くのですがミニカーが乗ると持ち上がりません。


ギア割れを疑いました。
ギアボックスの中です。左から伸びているシャフトの先端のピニオンギアが割れていました。

交換して無事修理完了です。

トミカのこの手のシリーズはいつも感心します。
ギアとリンクのオンパレードです。
(写真撮り忘れました。)
モーター一つ二つでよくこれだけ動かすなあ。

2017年10月20日金曜日

バンダイ 8盤プレーヤ―

小さなレコードプレーヤーです。100円玉と比べてください。




かかっているのはソノシートに見えますが「8盤レコード」とあります。
実はソノシートではなくレコード盤です。厚みがありました。
プレーヤーには回転数を微調整するダイヤルがあります。


てっきり古いものかと思ったら・・

BANDAI 2004 とありました。以外に新しいですね。
でも売れなかったようですね。

2017年10月17日火曜日

器械体操のサル

かなり古いものです。
動きません。


モーターのすぐ下にある白いピニオンギアが割れていました。


ギアボックスをばらさないといけません。
しかし、ギアボックスから上に棒が出ていてカシメで固定されています。
取るのはなかなか厄介です。

棒はそのままで(ギアボックスは外さないで)ギアボックスを半分ばらすことにします。
隙間から外すようにして割れたギアを取り出し、交換しました。
ギアは打ち込みやすいように穴を少し大きくして、
ウォーターポンププライヤーで押し込みます。

これで動くようになりました。
動かすときは鉄棒についているバランサーを立てて重心を調整するようになっています。

こうすると、回転が複雑になって見飽きません。
一方向にぐるぐる回るだけではありません。
逆回転したり、途中で戻ったりもします。

電池ボックスにも問題がありました。
変形していて電池が入りません。


お客さんの了解を得て変形部分を切り取り、別のプラ板を丸く曲げて当てました。
電池受け金属はぼろぼろで、リン青銅版で作製したものを取り付けました。

どこの製品かとよく見ると、made in japanで「シルクハットにTOT」とあります。
野村トーイの関連会社のようです。


2017年10月6日金曜日

腕がなくなったロボコン

ロボコンの腕がなくなったので作ってほしいという依頼です。
腕といっても名前は聞いたことがあるが見たことがない・・
ネットで検索しました。
石ノ森正太郎の原作です。
写真は取り付け後。

腕はホームセンターにあるエアコン用のパイプカバー、回転します。
手は木で削り出しです。


此方は回転なしです。

音も出ないというので、中を見ました。

ソノシートで針から直接スピーカーのコーンにつながっています。


それでも結構聞ける大きさの音が出ます。
内部の接点をすべて磨きます。針も磨きました。
モーターもオーバーホール、シャフトも清掃です。


ソノシートの一番内側に来ると、つまり音が終わると接点が切れて回転が止まります。
ボタンを押すとアームが戻ると同時に盤が回転して音声が再生される仕組みです。

この仕組みは当時はよく使われたようです。
バスの声や人形の声などいろいろなものに使われていました。
バスの場合は溝が1本でなく数本平行して彫られていて最初に針が下りた位置で案内が変わるというものを修理したことがあります。
よく工夫されたおもちゃです。




へなへなと崩れ落ち立ち上がる人形

題名が長いです。よく見る木のおもちゃです。
普段はこうです。
洋風の案山子です。土台はハロウィンのかぼちゃ。


かぼちゃを押し込むと・・

へなへなと崩れ落ち、
手を放すと、すっくと立ちあがります。
足、体、頭の中に入っている糸をかぼちゃの中にあるばねが引いて立ち上がる仕組みです。

依頼は、糸が切れて足のパーツが二つ紛失していました。
パーツは木で作製し、糸は釣り糸の10号を使いました。

糸を取り付けるには、帽子を外すとうまく糸が通せて固定できます。

バネのストロークをかせぐため、土台に木の部品をつぎ足しました。