2020年3月27日金曜日

マスダヤラジコン リレー

増田屋の初期のラジコンです。


後輪は動くが送信機に全く反応しないというもの。

送信機側本体側の電源系、はんだ、接点の酸化などをチェックしましたが問題なし。
コヒーラも正常です。
モーター単体は回ります。

ということはリレー?と疑ってチェック。
リレーはこんな形です。端子が4つあります。

上側の2つが1次入力。下の2つが2次出力(というのかな?)です。
1次側に導通がありません。
中を診ることに。


なんと! 驚きました。
単純な電磁石ではなく電流計のような回転子を使っている!
繊細でほこりなどが入らないように密閉されているのも道理です。
ここまでやったのかという感想です。
ちなみに後期型のリレーはこんなものです。

単純な電磁石と鉄板です。むき出しです。。
これの接点が酸化して導通不良を起こしたものを見たことがあります。

今回の故障はこのコイルに導通がありません。
コイルは時計のような細いうずまきばねで保持されていてはんだ付けされていました。

残念ながらこれ以上の分解はできませんでした。

やむなく現代的なリレーで代用します。


交換したところ正常に反応するようになりました。

ちなみに回路はこうなっていました。


悩ましかったのはフレーム部分の電圧がどうなっているかでした。
モーター用はー3V、コヒーラ用は+1.5Vのレベルが共通で、それがフレームのレベルになっています。
同じ時期のラジコンでバスの場合はフレームは確かモーター用+3Vとコヒーラ用+1.5Vの共通レベルになっていました。それを知っていたので戸惑ってしまいました。

リレーには「32 11」という印刷がありました。きっと昭和32年(1957)製です。なぜならこのラジコンが最初に発売されたのが1955年だからです。

歴史を感じさせるおもちゃでした。







2 件のコメント:

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  2. 初めましてとう東葛6TWC11と申します増田屋初期のビュイックラジコンカーを分解点検修復するなんて正できる人は数える程の人しかいない芸当です。

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