ボーネルンドのモビールです。錘が多数外れた状態で持ち込まれました。数十年前のもので施設で飾られていたのですが紐が次々に切れて壊れてしまいました。こどもたちにとても人気があったもので思い出もあるものです。メーカーに相談したところ、ドイツ人の職人さんが既に亡くなっていて修理できる人がいないと体よく断られたそうです。費用がかかってもいいからどうにかしてほしいと頼まれました。どこに何が付いていたのか不明で最初は途方にくれました。
まずはバランスと考え、一つ一つの錘とバーの重さを測り、長さを測って計算で出そうとやり始めたのですが微妙すぎてうまくいきません。どっと疲れてしまいました。
次の手はモビールをつるして、錘をかけながらセットしていく方法です。行き当たりばったりでうまくいくのか自信が無かったのですが、結局はこの方法が正解でした。
全ての錘に糸を通して輪にし、ぶら下げられる状態にします。そしてバーは全て取り付けます。
上からセットしていきます。1のバーの左側は壊れていなかったので、右側に残り全部がぶら下がると仮定し、ここは両方の重さと、支点からの長さで計算しました。残り全部が右側に来ればよいことがわかりました。
次に2のバーです。ここからは外れた錘を取り付けながらバランスが取れる組み合わせを見つけます。錘の数も考えながらです。色は後で交換できるので無視です。
そんな風にして順に下の方へバランスを取っていくと、写真の様な組み合わせでほぼバランスが取れました。白く見えるのが仮付けの糸です。
できあがったのが下の状態です。一カ所だけ支点の位置を少しずらしてあります。
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