2024年8月1日木曜日

オルガニート 30弁タイプ 修理不能

オルガニート記事は2度目です。


これまで見たのは20弁のものですが今回は30弁でした。

破損したのはいつもの紙送りローラーです。下の茶色いのがそれ。劣化でボロボロです。上のグレーのものは3Dプリンターで作製した20弁用のものです。
3Dプリンターで作製したのですが、どうやってもうまくいかない。
この他に、下のシャフトのはじくピンが汚れと錆で固着気味でした。これは分解洗浄できれいになりました。

思いあまってメーカーのサンキョー(現ニデックインスツルメンツ)に連絡したところ、以前に33弁のものを作っていたと言われましたが、この30弁は確かにサンキョーとあります。それはそうとして、現在は生産中止しているが部品が残っているかを調べてくれるという親切な返事が来た。結果的には部品がなく修理できないという返事でした。ちなみにローラーの材質を聞いたところ、シリコンゴムまたはウレタンゴムを使っているそうです。3Dプリンターのハードなレジンでは無理があるということですね。メーカーの丁寧な応対に好感が持てました。
Oリングを買って嵌めてみたのですがセッティングが微妙でスムーズに紙送りとピンはじきができませんでした。残念ながら諦めることにしました。
次善の策としてメーカーに相談して20弁のムーブメントに交換してもらうことを提案しました。共鳴箱はしっかりしているのでよく響くと思います。20弁だと曲のカードもいっぱい出ています。自分で作る事も出来ます。

オルガニートの構造(部品)です。(紙送りローラは写っていません)櫛歯の裏には先端にプラの薄板が貼ってあります。これは「羽根」というそうです。昔は羽根の軸を使っていたのでその名が付いたとか。一種の振動止めだそうです。
とても優しい音色です。このオルガニートを持ち込まれた年配の方もこの音に強く惹かれたそうです。オルガニートには根強いファンがいて、youtubeでは構造解説や修理法の動画がアップされています。見ていても面白いです。





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