2021年7月23日金曜日

バク転トーマス

 バク転するトーマスです。








バク転しなくなったというものです。

バク転するためのレバーが車体下部と上部(煙になっている)にありますが、それを動かすカム(クランク)が両方とも割れていました。形が複雑なのと変形がひどく補修は諦めて3Dプリンターによる作製です。















下のパーツはオーバーハングがあるため3個のパーツを結合しています。

スイッチ部分の摺動を確保するのに苦労しました。3Dプリンターとはいえ作図上は正確でも実際は微妙に変形が出るためです。FDMの場合は特にそうです。

取り付けた状態です。
















無事動いたときはいつもながらほっとします。


後日、事情がありこれをお借りして分解しました。

組み立て時に2つドツボにはまりました。

一つは、右後輪シャフトがわずかに上下し、スイッチになっています。つまり荷重がかかってシャフトが持ち上げられていないと動きません。テストは分解した状態、車輪を浮かせた状態でやることが多いですから動かないのです。これを忘れていて、電源系、各スイッチ、カムの初期設定などいろいろと調べる羽目になりました。

二つ目は電池です。1.48Vあるので安心していました。ところが、前後進は動くのにバク転が途中で止まってそれきりになる。これも散々迷いました。偶然別の電池を入れたところ元気よくバク転しました。電池チェッカーで無負荷だと1.48V、10Ω負荷だと1.2Vしかありませんでした。電池が弱っていたということでしょう。

2021年6月5日土曜日

アンパンマンお風呂

水遊びおもちゃです。


蛇口のハンドルを強く回しすぎたためバルブもハンドルも破損してしまいました。

バルブは3つ以上に割れていて、ハンドルはストッパーのピンが折れていました。下写真は修理途中です。黒く見える穴の部分に柱が立っていなくてはいけません。


バルブパーツは3Dプリンターで作製します。オーバーハングの影響を減らすため2つのパーツを作って後で結合します。


整形後、圧入して結合です。


できあがったパーツと元のパーツ(仮接着してある)

ハンドルはピン折れだが、固定するためのパーツとともに作製した。固定は壁の隙間を利用する。写真は作ったパーツとセットした状態。元のピンの基部は除去してある。

この穴にφ3mmのプラ棒を刺す。ハンドルとバルブを結合するとこんな状態。ピンがバルブ溝にかみ合っているのが見える。このピンが蛇口の溝にはまり、ハンドルの回転を90度に限定している。


蛇口にセットすると

ということで無事修理完了です。

実はこのおもちゃ、アンパンマンが動かないという症状もあったのですが、ピニオンギア割れでした。11Tというちょっと珍しい歯数でした。これは交換で無事完了。







2021年5月28日金曜日

fisherpriceバイリンガルスマホ分解

このおもちゃ


 ケースを割るのに苦労します。6本の接着柱でグレーのケースと白い蓋がガッチリ接着されています。

グレーの側面から刃を入れます。最初は柱の位置に紡錘状に溝をほり、そこから超音波カッターやヒートカッターの刃を差し込んで手早く柱だけをカットします。黒点が柱の位置、赤はカットしてはいけない柱があるので避けます。


横から見た位置は重要です。実際は写真の溝より左側、製造時の境目のライン近くがいいです。



組み立ては表側からビスで固定します。


2021年3月23日火曜日

プリント配線のスイッチ復活

 歌を選べる絵本です。


1列だけ音が出ません。

プリント配線の共通ラインが切れていると推測して開いてみます。


共通ラインをよく観察すると、ここが切れていました。基板へのコネクタ付近です。

裏側がボディの出っ張りに当たっていて、そのため無理な力がかかったのが原因かと思われます。

どうやって繋ぐかですが、プリント配線はフィルムの内側で、反対側はシールされていて、外からはコンタクトできない状態です。かといって貼り合わせたフィルムを剥がすと、他のラインを切ってしまうのが目に見えていてできません。

あきらめかけたときがアイデアを生むチャンスと日頃感じていましたが、今回はフィルムの一部をカットして浮かせ、内側にジャンパ線を潜り込ませる方法にトライしました。

フィルムをベロ状にカットし、隙間を作る。


基板から引っ張ってきたジャンパ線の端を滑り込ませて、ドータイトを流し込む。


ここで一つ失敗。ドータイトが中で流れて反対側のスイッチ端子に触れてしまいました。どの音も出なくなってしまいました。壊したかと焦りました。

対策は反対側にしみこんだ部分をフィルムごとカットです。


これで音が(スイッチが)復活しました。

ちょっとばかり、やったー!感を味わいました。




キーボード ノイズの原因

 アンパンマンのキーボードです。音がビリビリと割れます。


まず疑ったのはスピーカーです。

左右に1こずつあるので1個ずつ外してみてもやはり割れます。問題はスピーカーではありませんでした。

次は、モーターからのノイズを拾っているのではという疑いです。コンデンサーは組み込まれていましたが、念のためもう1個噛ませても症状は消えません。

そこでちょっと足踏みしてしまいました。

思い当たったのが、モーターのトルクがちょっと弱いということです。ブラシが摩耗しているとノイズは増えるのではないかと推測してモータをばらしました。

こんな状態でした。


問題のブラシはこうでした。(洗浄してある)


これではノイズに出て下さいといわんばかりです。(トルクも出ません。)

交換して組み込むと・・音割れは解消していました。トルクも復活です。

ブラシ摩耗はこんな現象も起こすというのは私的には発見でした。

2021年2月22日月曜日

イワヤ犬ぬいぐるみ

おもちゃ修理定番のイワヤの犬のぬいぐるみの修理改良版です。
1,首折れ修理
 だいたい同じ場所が折れます。


 以前はビスなどで固定していましたが、最近は「コマ」を使う修理です。
 ビスやピンを使う方法
 



 「コマ」を使う方法(黒いのが「コマ」)


2,前脚折れ
 前脚の軸部分は複雑です。そこがまた折れやすい。ワイヤと接着剤による結合には限界があ 
 ります。3Dプリンターが身近になって交換という方法が可能になりました。

 従来の方法


3,胸部ギアと小クランク
 両方とも独特の形状で修理が困難な部品です。
 胸部ギア(交換後の写真)

 割れると厄介な小クランク


 以前は無理矢理作っていましたがここでも3Dプリンターが活躍しました。





2021年1月29日金曜日

タカラの青いことり

 おそらくルリビタキです。

本来は手を近づけると体、首、くちばしを動かしながらさえずります。

中年の男性が持ち込んだのですが、話を聞くと85歳になるおばあちゃん(お母さん)のために直してもらいたいのだという。そういうのを聞くと気合いが入ります。

動かない原因はギアの歯こぼれでした。素材が劣化しています。


モジュールは0.25! 光造形の3Dプリンターでチャレンジです。歯数をオリジナルの28枚にするとギアが滑ります。29枚、30枚、さらにはm=0.26と試したのですがどうにもうまくいきません。

結局は歯数30でヤスリを掛けながら径を小さくしてなんとかできました。2日がかりでした。使ったヤスリは目立てヤスリです。


これは失敗作の一部


できあがった状態


何とかなってほっとしました。

85歳のおばあちゃんと家族が喜んでくれるといいのですが。