2021年3月23日火曜日

プリント配線のスイッチ復活

 歌を選べる絵本です。


1列だけ音が出ません。

プリント配線の共通ラインが切れていると推測して開いてみます。


共通ラインをよく観察すると、ここが切れていました。基板へのコネクタ付近です。

裏側がボディの出っ張りに当たっていて、そのため無理な力がかかったのが原因かと思われます。

どうやって繋ぐかですが、プリント配線はフィルムの内側で、反対側はシールされていて、外からはコンタクトできない状態です。かといって貼り合わせたフィルムを剥がすと、他のラインを切ってしまうのが目に見えていてできません。

あきらめかけたときがアイデアを生むチャンスと日頃感じていましたが、今回はフィルムの一部をカットして浮かせ、内側にジャンパ線を潜り込ませる方法にトライしました。

フィルムをベロ状にカットし、隙間を作る。


基板から引っ張ってきたジャンパ線の端を滑り込ませて、ドータイトを流し込む。


ここで一つ失敗。ドータイトが中で流れて反対側のスイッチ端子に触れてしまいました。どの音も出なくなってしまいました。壊したかと焦りました。

対策は反対側にしみこんだ部分をフィルムごとカットです。


これで音が(スイッチが)復活しました。

ちょっとばかり、やったー!感を味わいました。




キーボード ノイズの原因

 アンパンマンのキーボードです。音がビリビリと割れます。


まず疑ったのはスピーカーです。

左右に1こずつあるので1個ずつ外してみてもやはり割れます。問題はスピーカーではありませんでした。

次は、モーターからのノイズを拾っているのではという疑いです。コンデンサーは組み込まれていましたが、念のためもう1個噛ませても症状は消えません。

そこでちょっと足踏みしてしまいました。

思い当たったのが、モーターのトルクがちょっと弱いということです。ブラシが摩耗しているとノイズは増えるのではないかと推測してモータをばらしました。

こんな状態でした。


問題のブラシはこうでした。(洗浄してある)


これではノイズに出て下さいといわんばかりです。(トルクも出ません。)

交換して組み込むと・・音割れは解消していました。トルクも復活です。

ブラシ摩耗はこんな現象も起こすというのは私的には発見でした。