2018年11月28日水曜日

「新型」プラレール

初めて見たギアボックスでした。
新型かと思いきや2006年と書かれていました。
出会わなかっただけですね。


お客さんが分解し、組み立てられなくなったとのこと。
よくあるパターンです。

中はこんな具合でした。


ギアが割れていました。
小さなばねのすぐ下のギアを交換してあります。

実はもう1か所ギア割れがあったのですが(写真でわかります)
割れた部分の歯が薄いのとつながった部分が厚いので強度的には大丈夫とみてそのままにしました。

故障ではないのですが、この機関車にはトルクリミッターと「クラッチ」が組み込まれていました。

なぜそんなことに注目したかというと、以前にBRIOの機関車でウォームギアのタイプを診たことがあってトルクリミッターもクラッチもないのにちょっとした失望を感じたことがあったからです。子どもは必ず手押しします。ギアが噛んでいるときに押さえつけもします。トルクリミッターとクラッチは不可欠だと思います。
BRIOの名誉のために言うとちゃんとした作りのものもいっぱいあります。とりわけ遊星ギアを使ったものなんかユニークで面白かった。
同じウォームギアタイプですがさすがTOMYと感じました。


きかんしゃトーマス ヘンリー

機関車の車輪の連接棒が片方なくなってしまいました。


機関車の名前を調べました。黄緑には2つあって、車両番号3はヘンリーでした。

さて、こちはオリジナル。


こっちは作った方。

薄板を切って、2mmのプラ棒を立てました。
固定は棒の端を熱でつぶして鍔にしてあります。
後から加工はできないので、あらかじめ鍔を作った棒を裏から車輪に通し、そこにロッドを嵌めます。

何とか見栄え良くできました。(自画自賛)


2018年11月27日火曜日

jamesのバス

小さなバスです。
赤いからたぶんジェームスでしょう。


動きません。
ギアが3個割れていました。
モジュールは0.4で手に入らない。
タガを嵌めるにも内径が2.3mmや5.7㎜で、適当なものがない。

動輪につながる部分はハトメのタガが使えました。


モーターピニオンはクラウンギアとセットでm=0.5のものに交換。

干渉を避けるため少し削ります。


最後はボス部が5.7㎜のもの。これは平ギアを細工してタガを作りました。
隣りのギアと干渉しないように外径を小さく削ります。



修理後のギアボックスの様子。


無事に動くようになりました。

2018年11月20日火曜日

ブリキの機関車 古いモーター

レトロな機関車です。


箱には「TM」をデザイン化したロゴがあります。
たしか野村トーイの関連会社だったような気が・・

動かない原因は2つ。
一つ目はモーター不良。


古いモーターです。
ブラシを固定している「紙」が割れていました。


作るしかありません。
厚いプラバンを加工し、リン青銅板で作ったブラシです。


固定は元あったツメを利用しました。
それにステンワイヤーを回して補強です。

無負荷で500mA、負荷をかけると1、5Aも流れました。
これでは電池が持たないと、ミニ4駆用のシャフトが両方に出たものを組み込みました。
ところがどっこい、こちらは負荷をかけると3Aほども流れます。
結局元に戻す羽目になりました。
ばらして組んでを何度繰り返したでしょう。ブリキのツメが折れないか気にしながらの作業でした。

次は、ひどい固着です。
最初はグリースの固化かと思ったのですが違いました。
この機関車は煙を出すようになっていましたが。そのための「油」が漏れ出して酸化し固化したものです。グリースより厄介でした。
先頭部を動かす部分はこんな状態です。
ここはさらさらと滑らなくてはいけない場所です。
これをはがすのが大変でした。



煙突のある部分が動くのですが、そこもばらして清掃です。

端子の錆を磨き取り、導線を交換して完了です。

これで動くようになりました。
煙はオイルを加熱して出す仕組みですが、この回路はカットです。

汽笛の音はファンを回してオルガン風に出します。
いい音です。