トイストーリージェシー

背中のリングから紐が外れてしまいました。


頭部を外します。首のところでタイラップで固定されています。
そして首の穴が胴体の突起部にはまっています。
首の部分を温めて柔らかくして引き抜きます。


胴体が取り出せました。


今回は内部に問題はなく単純に紐が外れただけなので
紐をリングに結び付けて終了です。
ただし、リングを取り付けるのはすべて組み立てて最後になります。

ポポちゃんの骨格

このポポちゃんは腕脚が自由に曲げれるタイプです。
お座りが出来なくなったという症状です。


腕脚を自由に曲げれるというのは内部に太いアルミ棒が入っているからです。
これが折れていると踏みました。
折り曲げを繰り返すうちに金属疲労で折れてしまうのです。
まずは骨格を出します。
背中の手縫い部分から開きます。


綿を出したら首を外します。タイラップを切ります。


骨格が見えてきました。


骨格が取り出せます。

やはり折れていました。両脚共です。
外径6ｍｍ塩ビパイプに3.5ｍｍアルミが通ったものに交換します。
この太さのものを扱う手芸店は探せばあります。


元に戻します。
綿はからだのつくりをイメージして・・
お尻はお尻らしく、下腹部、胸、肩、背中の肩甲骨回りなどもそれらしく。


無事復活です。
大切にしてかわいがっているといわれたので気合が入ります。

ゲームのタイマー

知育ゲームのタイマーです。


タイマーが効かないというので試してみると、途中でギアをかじるような音がして空回りします。
ギアのピニオン部分が歯欠けしていました。


元は平ギアと一体になっていたのですが、ピニオン部分を切り取り、正常なものを取り付けます。左が修理後です。


問題が一つありました。
シャフト径が1.5ｍｍです。ということは新しいピニオンの内径1.9ｍｍでは空回りです。
固定できません。２ｍｍシャフトではケース穴と合いません。軸穴は楕円形で軸がずれるようになっているため軸穴を広げるのは困難です。

そこで、外径２ｍｍ内径１ｍｍ真鍮パイプの内側を1.5㎜弱に広げ、シャフトを圧入します。
平ギアの穴を1.4㎜にして固定します。
気を使ったのは内径を広げる作業でした。
写真には真鍮パイプが少し見えています。


これで何とかなりました。

ちなみにギア部分にはテンプが利用されていました。

おさんぽわんちゃん イワヤ

「おしっこ」のボタンを押すとじょこじょこと音がして
その後お尻をプルプルと振るのですが、お尻を振りません。



おしっこボタンを押して耳を近づけて聞くと、モーターの音はします。

分解します。
ギアボックスの中を見るには腰から下部分も分解しないと開きません。

原因はギア割れでした。
交換して動くようになりました。

分解がなかなか厄介な電車

3０ｃｍくらいの電車です。
よく持ち込まれます。
分解がなかなか厄介です。

よく見るメーカー名ですがおそらくＣＨＩＮＡです。


嵌めあいになっていてここまで歪ませないとはずれません。


はずした状態。


さらに分解します。
このとき、透明グレーの運転席窓、座席窓とボディが噛み合っていてうまくやる必要があります。


ドアを開けるパーツです。




分解はある程度力ずくで行くとしても、組むときはなかなかです。
生産工場ではどうしているんだろう？

一つポイントは、導線のはんだを外してしまうという点です。（電池ボックスとスピーカー）そうすると作業が楽になります。

ところで、本題の今回の故障原因です。
1か所、基板のはんだ部分でランドが剥がれていました。
外から見てもわかりません。
最後の手立てとして再ハンダにトライしているときに見つけました。
それをつないで直りました。
剥がれたランド部とプリント部分の写真です。


あきらめなくてよかった。

ガラス細工修理に挑戦

2体のガラス細工が持ち込まれました。
腕、足が折れてなくなっています。
こちらは右腕　　　　　　　　　　　　　こっちは右手と足
　
断ろうかとも思ったのですが、ＵＶレジンがガラスの質感を持っているので試すことにしました。お客さんには試してみると断りを入れてからです。
ＵＶレジンは一気に分厚く盛れないので少しずつ盛って整形していきます。
色付きの部分はカラーのホットボンドで調色して整形しガラスの質感を出すためにレジンでコーティングしました。
　
ガラスとの接着は接着剤併用です。
何とかなりました。
お客さんが気に入ってくれるといいですが。

ガラス細工はいいですね。不思議に惹きつけるものがあります。クマさんが持つ風船なんか何とも言えずいいです。1個は割れてなくなっているのですがこれはどうにもできませんでした。