2022年5月29日日曜日

スパイダーマン 胴折れ

 スパイダーマン人形です。(修理後の状態)


胸部がボールジョイントで繋がっていてリアルに動きます。そこが折れました。

ボールジョイントが折れた部分のようす。


ボール受け部分(ボールを外した状態)


受付段階ではつなぐアイデアが浮かばなかったため、親御さんに「動きは諦めて接着剤を充填して固定するのを勧めます」と説明した。親御さんはバラバラよりはましと了解してくれましたが、来ていたお子さんは諦めきれないようで、うんとは言わず悲しそうな目で見るだけでした。親御さんは一生懸命説得して、子どもはうんとは言わないまま押し切られるように納得させられたといった感じでした。

受け付けたものの気になりました。

家に持ち帰り、すぐには手を付けず、なんとかならないかと観察していてふと思いつき、試してみました。

ボールジョイントオス側にプラブロックを嵌めて固定し、その中央に折れたボールジョイントを差し込んで肯定しようという狙いです。

切り出したブロック


それを嵌めた状態(折れたボールジョイントはセットしてある)


この状態で、ブロック側をボールジョイントの棒に押し込んで接着剤で固定します。
それでなんとか胸部も動くようになりました。ただし、強い力や過剰な回転には耐えないでしょう。それをよくことわって渡そうと思います。ある程度力の加減ができる年齢対象のおもちゃでしょう。
出来上がりを再度。小さいフィギュアですがリアルです。よくできています。









ウッディ脚折れ

 ウッディです。(修理後)


脚が根元で折れました。

当て物をしようにも内側に電池ケースが迫っていてスペースがありません。

リン青銅板0.5mmをあてがいビス留めすることにします。電池ケースと干渉する部分は穴をあけて逃げにします。使ったビスは0.4mmタッピングねじです。リン青銅板の形は、あらかじめ紙で型を取りそれを元に切りました。

それでも、隙間が生じるため、組み込み後にレジン等で充填し補強します。


レジンを補填した。(紫外線を当てて光らせてある)


なんとか繋がりましたという状態ですが、これでご勘弁です。