2017年7月18日火曜日

積み木の箱が壊れた

積み木を入れた箱のふたがすぐ外れてしまうようになりました。
写真は修理後です。


原因は蓋が移動するレール部分が欠けてなくなってしまいました。

すっかりなくなって、これでは溝になっていませんね。

同じメーカーのおもちゃでやはり同じ症状のものを見ました。
子供は蓋をずらして開ける時、途中で持ち上げてしまいます。
するとてこの原理で溝部分に強い力が働きます。
溝は木目に沿っているので簡単に割れてしまうのです。

「持ち上げ対策」も含めて修理しました。
まずは溝になるよう当て木を両端に接着します。
全面にとしないのがみそです。
蓋も「逃げ」と噛み合う部分を分けて削り取ります。


抜き差しがスムースに行くよう一工夫。
蓋に指孔を開け、
入れる時は溝に沿い、抜くときは自然に外れるようにします。
竹板を貼ってあるのがポイントです。


こうすると、入れる時は、


外すときは、
この位置まで来ると自然に持ち上がって外れます。
指孔も役立っています。


ということで、自分ではなかなか工夫したなと思ったのですが、
多くの子供の使用で強度が保てるかが不安です。
壊れたらまた直すということですね。





2017年7月10日月曜日

タカラのオカメインコ 開け方と動きが途中で止まる原因

タカラのオカメインコが動きません。


電池チェックから始まるルーティーンの後、分解です。
さてどこから開くのかいつも迷うところです。
足元からでした。


接着のみです。上に向かってはがしました。


電圧は基板まで来ています。
モーターに直接電圧をかけると・・回りません。
「新古品」ということなのでグリス固着のみを疑って、外からスプレーします。


無事回転しました。
次は「動きの引っ掛かり」です。
途中で引っかかるように止まってしまいます。
リンク部を疑って調整しましたがだめです。


ふと見るとギアが割れていました。


これが原因です。
割れた部分はピッチが大きくなっていて、相手ギアはこれを乗り越えられず止まってしまうのです。
写真中央歯の右と左でピッチが違います。

微妙な違いですが、相手ギアはこれを乗り越えられません。

ギア交換後です。


交換は、ギアボックスの分解は面倒なので該当シャフトのみ抜いて、ギア等を打ち込みながらシャフトを戻しました。
写真はシャフトを抜くときにまず外したパーツ。


最後にふいごの片方が外れやすいので、接着して修理完了です。

このおもちゃ、一時売れたそうですが私は初めて見ました。

2017年7月1日土曜日

モーターが回らない原因

Bright StarsというUSAのおもちゃです。
右側のオレンジ色の柱の部分が回転して、
らせん状にボールを持ち上げるエレベーターになっています。
そこが回りません。


電池容量不足でしたが新しいものにしても同じです。
中を開きます。


配線は切れていません。
モーターに直接電圧をかけるとよく回ります。
電源を入れてエレベーターが動く状態にしたときのモーターにかかる電圧を測ると、0です。つまり電圧が(電流が?)来ていません。
経路を電源の+からたどります。
基板の電源+→スイッチ→ヒューズ→モーターの赤リード線→モーター→黒リード線→プリント配線→トランジスター→プリント配線→電源マイナス となります。
スイッチオンでテスターの黒を電源マイナスに触れて、赤で順に触れて電圧をみていきます。


トランジスター(Q2)の前と後で6V,0Vの違いが出ました。
ここに問題がありそうです。


先輩ドクターに基板上のトランジスターチェックをお願いしました。
おそらく壊れているとの指摘でした。
試しに、スイッチオンでモーターを回すスイッチもオンにしてベース電圧を測ると約2V強で、ちゃんと信号が来ています。つまりトランジスターが働いていないことがわかります。
先輩ドクターから8050のチップトランジスターを分けてもらってトランジスター交換です。
直りました!
トラブルシューティングがうまくいってちょっとした感動を味わうことができました。