2021年9月11日土曜日

クランク状シャフトにギアを取り付ける

 両端がクランク状になった中央にギアが組み込まれていて、ギア割れで交換が必要になったとき、外すのはいいとして取り付けができません。

これがクランク状シャフトにギアがセットされた状態のモデル。

3Dプリンターの登場でそれが可能なケースが出てきました。

イメージは、ギア穴を六角で大きくしてクランク軸でもはまるようにし、目標位置で六角の楔を打ち込むというものです。

これは通常の真っ直ぐのシャフトにギア。


六角穴ギアと楔。3Dプリンターで作製しています。

ギアを曲がったシャフトにセット。
セットした状態。(打ち込み途中)

これはおまけ。仕上げ後すり合わせのための治具。

このギアは径が11mm、シャフト径が3mmです。小さなものだと、イメージは同じとしても3Dプリンターの精度で限界がありそうです。プリンターの性能があがれば細かいものにも対応できるようになると思うのですが。






イワヤの犬ぬいぐるみ 首折れ

 定番の修理品です。

首折れ が結構多い。というのも、接続部分がかなりひ弱で折れやすく修理も難しい。

折れ部場所はだいたい同じで、L形に曲がった部分。



これまでは折れ部分に「コマ」を組み込んで接着剤で固め、ビスで補強していた。上の写真もその修理後である。黒く見えるのが「コマ」で、ビスも見える。

が、今回はそれが再び折れたため別法を工夫した。

イメージは、本体側にL型のパーツを接着し、突起部を区部の穴に差し込む。写真中央がL型パーツ。左本体側は接着のため整形してある。


本体側の出っ張りをカットし、接着面を作る。

3mm厚の板をL型にカットする。先端は頭におさまってロックするように加工する。

当てがった状態。

接着とビス止めで固定。ビスは1,4mmタッピングネジ。

これで組み込み、その後固定の為ホットボンドで固める。(接着剤で固定すれば安定するが後の修理を考えるとホットボンドを選択)