2018年6月29日金曜日

アヒルのオルゴール

お父さんが子供のころに遊んだ思い出ののおもちゃだそうです。
たまたま出てきて懐かしくなり、何とか直らないかという相談でした。


ハンドルを巻ききったまま全く動きません。
原因は劣化したパーツをギアが噛みこんでいました。

ドラムの左側についていた円盤状のプラスチックが割れて噛みこんだものです。
外すのに苦労するほどがっちり入っていました。
それを外して一段落。

今度はギアが舐めたように空回りします。
ギアをよく観察しても減っていません。
さらによく見ると風車を止めている板の固定が緩くガタついています。
このためギアが逃げて滑ったわけです。
カシメを削り穴を開けてビス止めです。


これでばっちりです。

櫛歯はビス1本で固定されていました。

ボディを磨いて返却です。(気が向くとそこまでやります)


2018年6月21日木曜日

ヤマト運輸のミニカー ドア作成

ヤマト運輸のミニカーです。


後ろの扉のヒンジ突起がなくなり外れてしまいました。
左半分は紛失です。(本体はドア取り付け後)


ピンを取り付ける余地がないため新たにドアを作ることに。
使った素材はこれ。

壊れたテスターのケースです。壁にちょうど良い段差があるのでその部分を使うことにしました。(写真は切取後)

サイズを合わせて切り、軸を切り出して取り付けました。ドアの重なる部分の段差がちょうどよかった。


取り付けるにはシャーシを外す必要がありました。

閉めたところ。右のドアの段差は開けたときの逃げを削り出した状態。


これで色を塗れば見てくれも少し良くなりそうですが、省略でご勘弁。

このミニカーはヤマト宅配便を利用して得るポイントをためるともれなくもらえたものです。ポイントが多いともっと大型のトラックもありました。
とてもリアルにできています。
今はもうそのサービスは終了しています。


2018年6月14日木曜日

サザエさん しゃべる人形

レトロなおもちゃです。
しゃべるサザエさん。


「東芝白熱電球〇十周年・・蛍光灯メロウルックもよろしくね」
などとしゃべります。
東芝の賞品みたいです。
音はソノシートで、電気的な増幅はありません。
昔の蓄音機の原理です。


中はこうなっています。

右の白いレバーに針が付いていて、コーンはレバーの上の突起に乗り、カバーのばねで押し付けられます。
ソノシートの溝に沿って針が動くとその力でレバーが動いていきます。
レバーが内側まで来るともう一つのレバーを押します。押されていくと内側のカムに乗っかって左のレバーが持ち上がり、同時にコーンも持ち上がるため針から解放され、別のバネの力で戻るというわけです。
するとスイッチが切れて回転が止まります。


モーターはちょっと見かけないタイプです。




ソノシートが回転している間、別のモーターで腕と頭が動きます。

この仕組みのおもちゃはいろいろなバージョンが出ました。
円楽であったり鶴瓶も確かありました。はとバスもありましたね。
ソノシートの仕組みも少し違いますが基本は同じです。

別バージョンの写真がありました。(人形はサザエさんでした)
上記バージョンは自動的にアームが戻りますが、このバージョンは手動で戻します。



電気的な音と違った味わいがあります。

2018年6月8日金曜日

電子ピアノの特定の音が出ない


かわいいピアノです。











青いテープの貼ってある4つのキーだけが音が出ません。

共通のプリント配線が切れているんだろうとたかをくくってばらしたが・・
接点から基板へ配線をたどるのが容易じゃない。切れている風もない。

最初トレースを間違えてとんでもない遠回りをしてしまった。迷路に迷い込んだようになり、あきらめようと思う崖っぷちでとどまってトライを続けた。

配線をたどり、メモにした。(9へとあるのは1への間違いです)

そうして順に導通をチェックした。

すると鍵盤側の配線には問題がないことが分かった。
最初にトレースを間違えたのはココでした。
写真の左から3つ目の端子上部の左右のつながりです。一見上の左右のラインがつながっているように見えますが、つながっていないのです。左のラインは端子で終わりです。左2番目が端子の裏でまがって右1番上のラインとつながっているのです。

そして、帯状リード線の左から2番目が共通で、そこから先(ICの方)に導通がない。*
今度はIC基板の配線をたどっていくと・・
ありました!導通のない箇所が。プローブの先で指した2か所間が切れています。
目で見てもわかりません。
ジャンパ線で繋いで、
電源を入れて恐る恐るキーを押すと・・・
出ました!正しい音階です。
感動を味わいました。苦労した分感動も大きい。
ドクター仲間からのアドバイスを受けて背中を押されながらの修理でした。

帯状リード線のつながりはこうです。
10-1~9、11-1~9、12-1~9、13-1~9、と半音ずつ上がっていきます。
それがわかっていればもっと早くたどり着けたのに・・