2017年2月27日月曜日

いないいないばあ スイッチはずれ

いないいないばあのくまさん。
動かないとのことでしたが、右足のスイッチで音楽が鳴ります。
左足スイッチは・・動いたり動かなかったり(話したり話さなかったり)です。


左足スイッチを引き出してチェックするとスイッチ自体は正常で、本体もちゃんと動きます。
原因は、スイッチを足裏に固定する糸が切れて動くためスイッチがうまく押せない状態でした。
糸でしっかり固定して完了です。

同じタイプのものを以前に直したことがあります。

ところで「いないいないばあ」は英語では「Peekaboo」なんですね。このくまさんはそう言って腕を開きます。

プラレール ギア割れ

動きません。
お客さんの旦那さんが分解したけれど挫折しました。


ギアが割れていました。
左の長いピニオンも割れています。
モーターについているピニオンも割れていました。


単純なピニオンは交換でいいとして、写真のギアは他のドクターの持つ部品に交換で対応しました。
壊れたほうは一応直してみようかな。
クラウンギアはミニ4駆のもの、ボス部分はプラ棒で作成できそう。(ボス部分はスイッチレバーの穴におさまるため取り付けなくてはいけない。
長いピニオン部分は通常のもので足りるという話なので位置をよく見て。

とりあえず今日のところは無事お客さんに返却できました。

2017年2月21日火曜日

ウサギのぬいぐるみ 骨折

ウサギのぬいぐるみ。(I〇〇製)
定番の骨折です。



お客さんが接着剤でつなごうとした跡があります。
接着剤では強度が不足です。素材的にも着きません。
ワイヤで縫合します。
ワイヤの通し方によっては強度が出ません。いくつか試してこれに落ち着きました。

エポキシで補強です。
プラバンで作るという手もあったかもしれません。

*後日受け取りに来ました。
 お父さん曰く「夜は抱いて寝るんです。先日預けた後、泣いて寝なかったんですよ。」
 ウサギさんかわいがられていますね。でも、抱いて寝るのは・・。壊れたらまた持って
 きてね、です。


ハイジのヒツジ ハブの割れ

お父さんが持ってきました。
入院を勧めたところ娘さんの方を見て、「いい?」と聞いていました。
大事なおもちゃと少しでも離れるのを嫌がる子もいます。


右足が動きません。
原因はシャフトにつながるクランクの軸が割れていました。
パイプで固定します。写真はシャープペンシルのキャップですが、裂けてしまいました。
真鍮パイプを使い、軸を若干削って固定しました。


ベルの重りもなくなっていたので取り付けて、かわいい音が復活です。
なるべく早く渡してあげよう。

*早速受け取りに来ました。
 汚れないよう袋に入れていたのですが、しっかりと胸に抱いて帰りました。袋はいらな
 いですね。「ありがとう」の一言がかわいかった。


2017年2月16日木曜日

ミニチュアオルゴール ギア歯の変形

オルゴールのゼンマイを巻いても空回りして戻ってしまいます。

ゼンマイの下部にあるクラウンギアの歯が変形しています。
このクラウンギアでドラムのギアを動かすのですが、これでは滑るはずです。


ムーブメント全体を交換し、ドラムと櫛歯を移植しました。

古いオルゴールで、¥2500の値札が貼ってありました。
思い出の品だそうです。

これはミニチュアオルゴールといってもほんの初期のもののようです。
使われているギアがスチールと真鍮です。
今のものはプラスチック歯車です。香箱もプラです。

ゼンマイ下部のねじはφ2.5か2.6です。
新しいのは2.3の雌ねじ(!)です。
ゼンマイ巻きハンドルに穴を開け、2.3ミリのねじを切ってビスをねじ込みました。
これで新しいほうのゼンマイが巻けます。
この方法は先輩ドクターからのアドバイスでした。

ソフビ人形 足の付け根がもげそう

人形の足の付け根がもげそうです。




デンタルフロスで縫うことにします。
針はカーブ針を使います。
縫いしろをとるのに一苦労です。


糸が擦れるので周りにテープを貼って組み付けました。

素材が固めで針を2本折ってしまいました。
折れたのは糸穴の部分です。
帰りに買いに行かなくちゃ。
痛いなあ。


2017年2月14日火曜日

木のさかなつり 箱と蓋

木のおもちゃです。
施設で使われているもので、ひび割れが多数あります。
施設では箱を捨てるつもりだったようです。「箱を変える」というメモが貼ってありました。
(写真は修理後のもの)


一番大きなのは蓋がスライドするレール部が完全に割れています。
また、よく見るとレール部は何か所も割れています。
箱のつなぎ目はすべて「開いて」います。
ボンドを入れて苦労した後が見えます。
落下させたのでしょうか?

まずは湯につけて木工ボンドを緩めて全分解し、面をきれいにしてから再組立てです。

スライド部割れの原因は?
蓋を外すには蓋を完全にスライドする必要があります。
ところが子供はせっかちで、おそらく蓋を途中で持ち上げるのだと思います。
直してもまた同じことになりそうです。 
改造します。
蓋とレールを削って蓋を数㎝引くだけで外れるようにしました。


入れる時も無理がないように工夫しました。


やるだけやりましたが、あとは使ってみての話です。

楽しみです。


2017年2月12日日曜日

ラジコンカー 前輪リンク部軸折れ

ラジコンカーの前輪がガタガタに緩んでいます。
リンクの軸が折れてなくなっていました。
プラパイプをビス止めして対処しました。


ビスが噛んでいる部分が短いため強度はそこそこでしょうが、何とか動きます。

プラレール新幹線 連結器ギア欠け

ハヤブサの連結器が動かなくなりました。


後輩のドクターが組み立てに困っていたので、「コツ」をアドバイス。
ギアの位置を揃えるための穴があって、それにピンをさせば・・
と言いながら組み立てたのですが連結器部分が一向に動かない。
困った挙句、デジカメの古い画像を引っ張り出して見比べていると、
ありました!
連結器を動かすギアの端(端のギア)が割れてなくなっています。
あまりにきれいに割れていたため見逃していました。


少ないスペースにプラバンを貼り付けることにします。
ワイヤーで補強です。ここでは径0.23mmを使います。




これで連結器カバーが後退すると、その位置で平ギアが緑のプラを押して、連結器を動かすギアに噛み合い始めます。

すると今度はカバーを出すときにに平ギアの歯が緑のプラに干渉して途中で止まってしまうようになりました。
平ギアの歯を2枚削って対処しました。

無事動くようになって返却できました。



2017年2月7日火曜日

エルモ ギア割れ

動かないエルモが3体、同じ時期に来ました。


原因はすべて同じです。
ピニオンギアが割れています。
足と手の2か所が同時に割れています。
1体は平ギアと一緒になったピニオンギアの歯欠けもあります。











ギアはモジュール0.6、8枚歯です。
いくら探しても見つかりません。他のドクターに協力依頼しても見つかりません。
あきらめることにした矢先、先輩ドクターがさらにいろいろと手を尽くしてくれたので
気持ちにほだされるようにしてもう一度トライすることに。

割れたものは補修することにします。
フランジ側に金属タガをはめ、エポキシ樹脂を隙間に充填しました。
歯が見える部分は相手ギアとかみ合うぎりぎりの幅です。


足部分のギアは長さ10mmありました。
半分はシャフトに噛んで残りは空洞で次のギアと嚙み合います。
やはり金属タガとエポキシです。


平ギアと一体になったものは、アルミ棒を削り出して8mm長さのピニオンギアを作製し、平ギアと合体させました。
小さいビスで裏から固定してあります。
(左は削り取った歯欠けのギア)


手の部分のギアボックスはこんな具合になりました。


足のほうも同じように割れたギアを補強します。

これで無事動くようになりました。
なかなか悩ましくも楽しい修理でした。

後日譚
3体のうち1体はギアだけではなくIC不良が疑われました。
結局正常作動するものから基板、動力部分を移植して返却しました。
費用はそれなりにかかったのですが、お客さんがぜひ直してほしいということで対応しました。
でも、これは修理とはちょっと言い難いですね。




2017年2月5日日曜日

ゲーム用タイマー ギアかじり

ゲームで使うタイマー。空回りします。
中を開くとギアの歯がほぼ全周にわたって削られています。(右側の輪がダイヤルから切り取ったギア部分。)


ダイヤルのストッパーは2か所折れています。 当て物で対応です。



 
ダイアルについているギアはポリカ4mm板の削り出し、ビス止め

ギアは、組み立てては微調整の繰り返し。

ようやくできました。



 






風車のオルゴール 駆動ベルト

まったく動こうとしないオルゴール。


ムーブメントはSANKYO製です。まだきれいです。
風車を動かすプーリーが付いています。
これにゴムベルトが固まってへばりついていました。
プーリーも錆びています。


プーリーの錆びを落とし、ベルトはバンコード(ウレタンベルト)1.5mmで作りました。
ベルトが中の板に干渉するので削りました。
外側もきれいに磨いて返却です。
ちなみに曲は「風のささやき」でした。



2017年2月2日木曜日

CamBaby 傾斜スイッチ

声をかけても反応しなくなった。
足の動きもおかしいとのこと。











足の動きはリンクの骨折(2か所)でした。
細かい部分なので0.23mmステンワイヤーを使いました。
写真は修理後。


動かないのは困りました。
振ると動くことがあります。でも安定しない。
問題は傾斜スイッチにありました。
中のボールが内部の金具に接触してスイッチが入ります。
このスイッチは普段はONで、転倒すると切れます。
スイッチを分解して接点を磨きましたが埒があきません。
交換することにしました。
秋月で100円でした。
たまたま持ち合わせがありました。











順調に動くようになりました。
傾斜スイッチはまた仕入れておこう。
小さなものだし。

トイストーリーウッディ 部品の配置

背中のひもが出っぱなしになって、声が出ない。


お父さんがチャレンジしたが、部品がバラバラになって訳が分からなくなってしまった。
といっても、外れた部品は3つ。


組みなおしたのがこの状態。


ひものテンションを調整して完了です。