2019年7月23日火曜日

「TOYCO(トイコー)」のバス分解


トイコーのバスでやや新しいバージョンです。電車もありますがこれはバス。

車体裏に「TOYCO」のロゴが入っています。

「ツメで噛み合い」のため思い切りが必要です。ツメの部分を広げるときに壊れそうな思いをします。
以前のバージョンも分解に気を使いましたがこれも同じです。
ツメの場所と形状が分かっていれば思い切って行けます。

まずは爪の形状












爪は左右と前方にいくつもある。

前部は形状がちょっと違う

修理依頼はドアの動きが悪い(途中で引っかかる)というものです。
原因は柱の根元にある出っ張りでした。ここにスライドしてきたパーツが引っかかるのです。
ドアを動かす部品群(車体天井裏にある)


段差を削ってスムーズになりました。(写真は段差を削った後の状態)

まとめた写真

こういうことだと他にも同じ症状が出てもおかしくありません。早く改善されるといいのですが。

2019年7月19日金曜日

スピン&ギグル・ジラフ

brightstarsのスピン&ギグル・ジラフというおもちゃです。
ボールを入れると3個までは中にとどまるはずがすぐ下に落ちてしまうというので持ち込まれました。


ベースを外し、胴体を左右に分離すると、ボールを止める板が見えます。


拡大すると、


板はクランクで上下します。
原因はクランクの軸が外れて板がぶらぶらになっていました。(写真は修理後の状態)
これではボールが落ちるはずです。
元通りにはめて修理完了です。
それにしてもこんなにがっちり噛んでいるものがどうして外れたのだろう?
不思議です。

2019年7月18日木曜日

アンパンマン ミュージアムシリーズ そうじゅうGOGOだだんだん

道路を印刷した紙ベルトが回転し、その上に載せたミニカーをハンドルで左右に操作して
道路を走らせるというおもちゃです。

施設のもので、車が紙の上を動くので紙がすぐ傷みそうだ。何とかならないかという相談
です。
紙と本体の間にスチロールの薄い板を入れました。固定はオリジナルのビスをそのまま使
います。縁がギアや駆動部分、ボスなどに干渉するので切り取ります。こうすると車はベ
ルトに触れません。

ところが返却後しばらくして今度は「動かすとガリガリ音がすることがある。スピードが
遅くなる。」と
いう訴えがありました。
引っかかる場所はベルトのつなぎ目、裏からテープで止めてある部分でした。

修理に問題があったかと心配しましたが、結論的には後で入れた薄い板は問題なく、動き
邪魔していたのは車を入れる枠でした。
この枠はハンドルで左右に動きますが、ハンドル軸が手前に傾いているため枠は水平移動
せず両端では下に下がります。このときベルトを押さえつけてしまうのです。


対策は枠の下部を削り、干渉しないようにしました。枠とベルトの間に薄い紙を入れて確
認できます。(写真は上下逆になっています。)

このおもちゃのベルトは扱い注意です。
しわが寄りやすいのですが、紙だと思ってアイロンをかけると失敗します!
単純な紙ではありません。熱を加えすぎると中のプラ素材が縮んで元に戻せなくなりま
す。
ほんの一瞬加熱加圧すればいいのですがかなりリスクがあります。お勧めできません。

加熱で縮んだベルトの写真です。