2020年1月30日木曜日

toyroyal 幼児用知育おもちゃ

幼児用知育おもちゃです。


カバーを開けるとスイッチオンですが、「こんにちは」の後すぐに「さようなら」と言ってオフになってしまいます。


電源を疑ってまずは電池チェック。問題なし。
スイッチ系統の接触不良を疑って観察すると、カバーの開け閉めによって反応するスイッチオンオフが不安定です。スイッチの固定が外れたために逃げてしまい一旦スイッチが入るもののすぐに離れてしまうのが原因でした。
ホットボンドで固定しなおして解決しました。
カバーを閉めた状態

カバーを開けた状態(修理後)

2020年1月21日火曜日

仮面ライダー マッハドライバー炎

表題の名前のおもちゃです。
いろいろと変形したり音光が出たりしますがどうにも使い方がわからなくて修理する側には困ることが多いのですが今回は説明書を持ってきてくれたので助かりました。


これはバイクのセットされた部分を下のように動かしても次のステップに進まないという症状でした。


この回転軸部分にスイッチがあって、それが壊れていました。


スイッチレバーが戻らないためオンオフができなくなっています。手で動かすとオンオフするので内部は生きています。戻しばねを追加することにしましたが、どのように固定しようかが考えどころです。

0.3mmのバネ線を写真のように通して対応しました。

両端は曲げて外れないようにしてあります。




2020年1月19日日曜日

1984年 スペイシーウォーク

1984年というと36年前。バンダイが出したスペイシーウォークウォークというおもちゃです。ガールとボーイの2種類あったようです。
こちらはガールのほう。



中を見ると、びっくり。




ギアもリンクもアームもみな金属製です!
どうしてここまでこだわったのだろう?
今ならプラで済ませるところだろうけれど・・

惹きつけられるおもちゃです。

2020年1月17日金曜日

イワヤのリモコン犬 意外な原因

2002年製のものです。イワヤ製ですがとてもしっかりした作りです。


リモコンがききにくくなってきたというものです。
お決まりの送信機チェックすると赤外線が出ていません。
電池の液漏れがありましたので分解清掃したところ信号は正常に出るようになりました。

ところが電源を入れても初期動作をしません。
一息入れるために席を外していたところ突然動きましたがすぐ止まります。
その後チェックしてもごくまれに動きますが続きません。困りました。

よく観察すると、不完全な動きの中にある特徴が見つかりました。
スイッチオンで首と下半身?は動くのですが前脚が動きません。リモコンにも反応しません。
単純な前脚の問題ではなさそうです。
この現象は先輩ドクターのアドバイスによると初期動作の途中でひっかかっているのではないかという推測でした。
お客さんが説明書を持ってきてくれていたので見ると

やはり前脚の動きでひっかかって初期動作が完了していないようです。

さてはモーターかと疑って分解チェックしましたがモーター単体ではよく動きます。

先輩ドクターにトランジスタチェックをお願いしたところ問題はなさそうという回答でした。
基板からモーターへの配線かと考えてチェックしてみたところ意外なところに問題が見つかりました。

基板の右裏付近にモーターがあります。モーターの端子からノイズ対策のコイル(黄緑色)が2こ出ているのが見えます。
このうちの1個が導通不良でした。
手持ちがないためジャンパ線で繋いで対応しました。写真の緑色の線がそれです。
これで無事動くようになりました。

取りに来たおばあちゃんが喜んでくれてよかったよかった。


2020年1月10日金曜日

ウッディ 第2弾

トイストーリーウッディです。
スイッチが結構微妙です。


電源からA,B,C,Dの順に電流が流れます。
それぞれは単純な接触による導通です。
微妙な接触のポイントはBとCの接点かと思います。

AとBはAがばねを押さえつけるように接触します。
Cは糸巻とバネでゆるくつながっています。
糸巻が回転すると・・


やがてBはCに接触します。


Bはばねです。糸が巻かれると押さえつけられて内側にたわみます。糸が引ききられると
自分のばね力で外に広がりCに接触します。


というわけで各ポイントで接点が接触するかどうかをチェックすればいいことになります。

2020年1月7日火曜日

イタイワニ

CCP製です。
ワニの口を開けて歯を1枚1枚押し込んでいくと、ある歯のところで噛みつきます。
口を開けるたびに「当たり」の歯が変わります。
黒ひげ危機一髪と同じコンセプトです。


故障は顎が開いたところで止まらないというもの。
原因の一つはここ。

顎の内側が欠けています。写真は当て物をした状態。左は完全折れ。右は白く変化して今にも折れそうな状態です。
以前にも何度か同じ症状のものを見ました。
スペースがあるのでしっかりした当て物で接着すると大丈夫です。

噛みつく仕組みは写真右側のシャフトにまず注目。


口を開けるとロックする爪があります。


大きなプレートが押されるとロック解除(指で押さえている)

すると下に見えるばねで強く引かれて円盤が回転し、顎を閉じるというわけです。
プレートは先端部で丸くなっていて、それをブーメランのようなパーツが押します。
ブーメランのような板を押すのは顎の内側にあるうちわの骨のようなもので、先にはそれぞれ歯がつながっているというわけです。ちょうどブーメランのところにある歯を押すと板が押されてロック解除となります。


「当たり」の歯が変わる仕組みは、顎を開くたびにブーメランが回転します。オレンジに見えるのがブーメランを回すパーツです。この個体ではそれが折れていました。この部分もよく破損します。写真は3Dプリンターで作ったパーツを接着した状態です。
ブーメランは口を開くときに回転するようになっています。


この個体はもう1か所折れがありました。最後の写真のU型の穴から見える丸い部分。おかしくありませんか?実は柱が固定してあったのが折れていました。
はたらきは顎が閉じ切ってしまわないようにストッパーになっていました。
会った場所に新たに取り付けても強い力には耐えられないと判断し、別の場所にゴム板を挟んで対応しました。

いずれも衝撃力が加わる部分がどうしても破損しやすいようです。