2019年1月23日水曜日

ゼンマイ巻き過ぎ防止機構の付いたオルゴール

かわいいオルゴールです。曲を奏でながら半球がゆっくりゆっくりと回ります。


ゼンマイの巻き過ぎを防ぐ機構です。下の車のホイールみたいなのがきもです。


1か所だけ弧が外に広がっていてその位置で上の円盤(ギア)に当たって止まります。
弧が内側に向いている部分は円盤は当たらず回転します。


うまいアイデアです。
同じ機構をfisherpriceの古いおもちゃで見たことがあります。


2019年1月20日日曜日

サイズの大きなオルゴール

きれいな木箱のオルゴールです。
「MASASHI SADA 2001」とあります。
熱烈なファンだそうです。
ゼンマイを巻いても空回りして戻ります。


ギア部分の交換で軽い・・と思っていたのが・・
サイズが違います。右は18弁の標準タイプ。


問題はドラムの笠歯車の摩耗でした。

ギアだけでも同じであれば、と願いつつチェック。
歯数が1枚多かった。標準12歯のところ13歯でした。
やむなくギアを手作りです。
ポリカの板に下絵の13分割放射状の線を写しとります。

ポンチを打ちます。


鋸で切り目を入れてから歯型を修正します。(加工途中)


ドラム側の摩耗した歯を削り取ります。
交換歯車の固定のため軸は四角く残します。



交換ギアの穴も四角に整形。


交換ギアを取り付けて、


2番?ギアを取り付けて、


これを組み込んで、曲が出るようになりました。

ゼンマイに近い位置(回転数が低い)なので結構いい加減なギアで大丈夫でした。
回転数の高いギアだと精度が要求され、自作は難しそうです。

2019年1月18日金曜日

フィギュア人形 こんな格好させて・・

かわいい女の子のフィギュアです。
脚の根元が折れてしまいました。


脚と腰をつなぎ回転する軸となるパーツが折れています。折れた先端は腰の中に残っています。
脚は柔らかい素材でできていてこれはだめかなと一旦はあきらめましたが、手元に置いておくといろいろとアイデアがわいてきて使えそうなアイデアを試すことにしました。

脚の付け根を最終的にこのように加工します。

使ったのはウレタンゴム。右の小さな棒は腰部に固定するための抜け止めです。

手順です。
折れたパーツの軸の中心に穴をあけます。そこにウレタンゴムを通して固定するアイデアです。ゴムを通すときの針は二つ折りにした0.3㎜のステンワイヤーです。


針に糸を通して引っ張ります。


ゴムが通りました。


先端のループは腰部に固定されます。
固定のためにループに棒を取付けます。2㎜プラ棒に外れ止めの穴をあけ溝を切ってそこにゴムを嵌めます。


この棒を腰部の穴に入れるともう抜けません。


そうしてゴムを引き締めます。

人形とはいえなんともあられもない恰好をさせてしまいました。

ゴムを引き締めた後抜け止めのため縛ります。

結び目は瞬間接着剤で固定します。

これで完了です。


脚は元通り動きます。またまたこんな格好をさせてしまいました。


ちなみに、このフィギュアを持ち込んだのは女の子でした。




2019年1月16日水曜日

まねっこするアンパンマン

骨折してしまいました。それに動きません。


まずは骨折から。足首がぽっきり折れてます。

本来は脚のパイプと足底部がつながっているはずが完全に離れています。
固定するパーツも破損しています。
力がかかるところなので工夫が要ります。T字型の芯を入れました。



固定は足底部はビス。

脚部はパイプに圧入です。

使った材料はプラの製品を型に押し込んで作るときに出た端材。
H氏からいただいたものが役立ちました。


骨折はここだけではありませんでした。
脚を支える部分が複雑骨折です。
場所は、


支える柱がこんな状態に。

あった位置はここ。(修復途中の状態)


力のかかる場所なので強度を重点に修復です。
柱は写真の通りメッシュアルミで巻いてエポキシを浸み込ませます。
複雑骨折箇所のうち、ねじの力がかかる部分は0.5㎜リン青銅版を巻き付けて補強。


エポキシ硬化後、干渉部分を修正して出来上がり。

なお、足部は布の腰のところから布の中にはめることができます。
分解時にはその逆です。
皮は背上部から後頭部にかけての縫い目を切り開きます。
脚部分は切り開く必要がありません。

動かない原因はギア割れです。
ギアボックスを割らず隙間からピニオンギアを取り付けます。
便利なのがウォーターポンププライヤー。

肉厚の薄いものがいいです。

くまのメリーゴーランド

上部のボタンを押すとメリーゴーランドが回転するおもちゃです。


ボタンを押しても回転しなくなりました。

まずは回転の仕組み。


らせん状の棒が回転しないまま下に降りていき、白いプレートの四角い穴を滑りながら回転させます。

原因はプレートの四角い穴が摩耗して回転力に変換できません。
摩耗部を元に戻すためリン青銅版をコの字まげてあてがい、隙間を調整しました。



白いプレートは爪で回転体と噛み合って回します。