以前に記事にしたことがあります。その続きです。
チョロQの名が付いていますが一般的なものとは仕組みが違っています。
ユニークで、よく思いついたなと感心します。
ほんの一時期発売されていたようです。
さて、こんなゼンマイが使われています。リールが2つあってゼンマイの片方は解放されて
います。
います。
一般的なものは1軸でゼンマイ両端は固定されています。
組み立て時に迷いました。
AとBは右リールへの巻き込み方が逆です。どちらが正しいのか?
ちなみに、左のリールがゼンマイを巻き取るときに回転する方(時計回り)。右が巻き取
られる方。
A
B
正しいのはBで、S字型に巻き取っていきます。
巻き取られると元に戻ろうとする力が働いて車輪を動かします。
不思議な構造がありました。
ゼンマイとは反対側にあるこのギアは何のためにあるのか?
迷いました。
このゼンマイは片方が解放になっています。
つまり巻きすぎるとリールから外れてしまいます。
これを防ぐ仕組みがこのギアでした。
見えている方は17歯、中に隠れている方は16歯です。
そして両方のギアには出っ張りがあってその部分が噛み合うと回転が止められます。
写真は内側のギアです。
写真は内側のギアです。
写真は回転が止められた状態です。内側のギアが左回転(=ゼンマイを巻く方向)しよう
にも外のギアの山に引っかかって止められています。
逆に言うとこれがゼンマイを巻き終わった状態です。
組むときはゼンマイの解放状態で組みますからギアの組み合わせを写真のようにします。
こうすると内側(ゼンマイ側)のギアが1回転するごとに外のギアは左回りに離れていきま
す。
1回転ごとに1歯ずつずれますから16回転すると噛み合うようになります。
ゼンマイが解放されていくと今度は逆に1歯ずつ戻っていき初期状態に戻ります。
このゼンマイ機構の長所は動力がゆっくり長く続くという点ではないでしょうか。
通常のものは一気に加速し後は惰性走行です。
そこが違います。
本当に感心する仕組みです。
今は見かけませんがよくできているだけに残念です。