2017年8月31日木曜日

iwayaのぬいぐるみ

故障のオンパレード 〇ワヤのぬいぐるみ

今回はいつものリンク軸に加えてクランクとその軸です。

まずはいつものリンク軸。
右側の黒頭のねじのところです。
4mmプラパイプを2mmタッピングねじで固定したところです。

ここが折れると後ろ足が立たなくなります。
ねじ止めの時に回り止めのためカバーの裏側で軸をラジペンで挟んで固定する必要があります。
(上の写真の穴の左側軸が出ていなくてはいけないのが割れてなくなっています。
 これは後述です。)

次が難物でした。
短いクランクが割れています。
写真は自作のクランクが取り付けてあります。
元の割れたほうがわきに写っています。
いかにもこれは割れるでしょうという作りです!

クランクの軸止めは回転止めの加工がしてあってちょっと複雑形状です。

これを受ける軸も割れました。
最初の写真の左側の部分です。

ギアと一体で、複雑な形。いったいどうすんの!?

悩んだ挙句、のアイデアです。

ねじのように見えるのは旋盤で削った跡で、これから整形します。

まずはプラから削り出し。



この後、先端を加工します。

無事完了です。


半分あきらめていただけにひと安心でした。

思い余って〇ワヤにつくりをもう少し改善してほしい旨の提案メールを送りました。
未だに返事はありません。
先代社長は修理に理解があったようですが2代目はそうではないと聞きました。
実際のところはどうでしょう?



2017年8月8日火曜日

獅子の置物

どこかのお土産のような置物です。
焼物です。
おもちゃではありませんが受け付けます。

しっぽ部分が取れて紛失していました。
作って取り付けました。




裏側はちょっと手抜きですね・・

材料は石粉紙粘土です。
木で骨組みを入れ、発泡スチロールで芯を作り、周りに粘土で整形しました。
焼物の釉薬の艶を出すのにエポキシを塗りドライヤーで伸ばすようにして固定しました。

紙粘土では溝を掘るのが難儀です。「ホイップ粘土」というのがあってそれはなめらかなのできれいに溝が彫れそうですが手元にありません。

色付けはいつもながら難しいです。
もっと黒っぽくしたかったのですが黒を混ぜればいいというものでもないようです。


2017年8月4日金曜日

FisherPriceのオルゴール

ゼンマイを巻いてもガリガリといって空回りで戻ってしまいます。


直接の原因はラチェットの山がすり減っていて滑ってしまうことでした。
山を少しだけ削って爪がひっかるように加工しました。
10個ほどある山の内ひっかりが悪いのもあってそこでは滑りやすいですが別の山で止まるのでとりあえずは大丈夫です。
でも、山がすり減ると再び同じ症状が出るでしょう。
その時はまた別の手立てを考えよう。

もう一つは内部の錆です。
何かをこぼしたような形跡がありました。
オルゴールのギアがいくつか結構ひどい錆で、固着していました。
分解清掃で対処しました。

何とか直りました。
優しい音です。
持ち込んだ女性は年配の方ですが、音がとても優しいので気に入っていたそうです。
ずいぶん昔に海外で買ったものだそうですが何とかあの音を再び聞きたいということで持ち込まれました。
そいえばFisherPriceという会社はどこかに吸収されて、今はもうありませんね。

このオルゴールはアメリカ製でインチねじが使われています。
裏ブタを外すのに苦労します。
深い穴の底に対辺4.7mmのねじがあります。
5mmサイズのボックスレンチでは滑ってしまいます。



先輩ドクターの自作の冶具を借りて開けました。
それは5mmボックスレンチの入り口部分を削って、ボックスのヘリの丸みを落としてありました。


アメリカ製ですが、ゼンマイ駆動部分には「sankyo」と書かれていました。

音を取り出す部分はアームの先端に工夫がありました。
円盤の山がアームの歯車を引っ掛け、音源をはじくようになっています。

本体内部には音を共鳴させるラッパ型の振動版が組み込まれています。

外をきれいに磨いて返却です。