2018年1月29日月曜日

combi おきあがりこぼし

コンビの起き上がりこぼし、音が出なくなりました。


中はこうなっています。

右の筒が音源、左側は振り子のエネルギーで表の円盤を回しますが、こちらも動きません。

音源ケースと仕組み


ケースの中の振り子が振れて周りに立つピアノ線をたたきます。
ポロロンと優しい音を出します。
鳴らない原因は、ピアノ線が外れて振り子を邪魔していたことです。
ピアノ線を穴に打ち込み、エポキシで固めました。

円板の方は中のギアの歯欠けでした。0.4mmφのステンバネ線で差し歯です。


ギアに穴をあけ、差し歯を打ち込んで、最後は熱したはんだごてで押し込みます。


ギアボックスの中。振り子の振れの一方向だけが力を伝えて円盤を一方向に回します。
仕組みはチョロQと同じで、写真の上から2番目の細長いギアが移動して噛み合いと解放を切り分けています。中の写真で円弧状の軸受けがきもです。





しかし、問題が・・
組み上げると音が響かない。
試行錯誤の末、音源のケースをビスで固く固定せず、スポンジを介して固定したらよくなりました。
もう一つ。
蓋をすると音がこもってやはり響かない。
本体の目立たないところに数ミリの穴を二つ開けて改善しました。






2018年1月25日木曜日

シンカリオン(こまち) 軸受け

シンカリオン(こまち)というそうです。(写真は修理後)

新幹線こまちが変身してロボットになります。
何年か前、大宮の鉄道博物館で、プロトタイプを見ました。
やはり商品化されたのですね。子供は変身物が大好きです。
運転席の風防の軸受けが割れました。欠けは紛失しています。
厄介です。
強度を持たせるために残った部分を斜めに切り、作製パーツを接着することにしました。



シンナーを流し込んだのですが、片方はいいとしてもう一方が弱い。
熱溶着で対応しました。

受け側はこんな具合です。


何とかなりました。



お客さんは半分あきらめていた(自分もですが・・)ので、驚かせてやりたいですね。



2018年1月21日日曜日

梯子消防車 梯子軸受け破損

ミニカーの梯子消防車のアームの根元が左右とも壊れました。
金属でできた、しっかりした作りです。



さてどうやって直そうか?
アームの幅がぴったり10mmです。
アルミの素材でちょうどのものがありました。


どうやって当てはめるか試行錯誤の末たどり着いたのがこれ。


ちなみに、失敗作と切れ端。


作ったパーツを組み込んだ状態。


これに軸穴をあけ、ダンパーの逃げを削って完成です。
無事完了です。

やる前はあきらめの気持ちですが始めてしまうと何とかなることが多いですね。



2018年1月18日木曜日

マイクロスイッチ再生

マジカルガチャコーデ(でぃずにー)というおもちゃだそうです。
中央の回すスイッチが利かなくなりました。


ダイヤルスイッチは内部で3つのマイクロスイッチをON-OFFしています。


そのうちの一つがだめになっています。
とにかく小さい。
代用品がないのでやむなく分解して再生を試みます。
「蓋」だけを外します。中に接点が見えます。
白い部分を押した時、二つの接点がつながればいいわけです。


パーツが一つ折れていました。
折れていたのはこれ。
左の部分が折れていました。本来は中央の金属につながっています。
それが白いパーツに組み込まれていました。


金属パーツを自作します。
0.1mmリン青銅版を使います。
2度目のトライで何とかなりました。


無事復活です。


こんなことやれるのも目が見えて、手が動くうちです。
今のうち精いっぱいやっておきたい。

後日譚:1週間後、また動かなくなったと持ち込まれました。
修理したものは大丈夫でした。もう一つが全く同じ症状で壊れていました。
迷わず修理対応です。

2018年1月12日金曜日

電車のレール ポリプロピレンを熱溶着

電車のレールが割れました。


断面がきれいなのと複雑で長さがあるので、接着でと考えました。
シンナーをしみこませて1時間後。

全く溶けていません。
どうも素材がPPのようです。
熱溶着にチャレンジです。



表はきれいに、裏はがっちり、です。
それより、内部まで溶かすことを心掛けました。
表面だけでは強度が出ません。某ドクターのアドバイスです。
はんだごてを使うところですが、今回はヒートペンというのを使いました。
温度管理ができるものです。
最高温の270度で使いました。

なかなか良かったです。

でんでん太鼓の皮取り換え

でんでん太鼓の皮が破れてしまいました。


薄く蝋引きのような紙でしたが、手に入りません。
代用品で間に合わせました。


落花生の袋です。
表は丈夫な紙、裏にナイロンが貼られています。
丈夫だし、なかなかな音が出ました。
いつもながらスピーカーではない音に惹かれるなあ。

2018年1月8日月曜日

ベイブレード ギアが空転

ベイブレードのランチャーです。
バージョンはいろいろあるのですが、これは磁石でコマを回します。


スイッチを入れてもランチャーの回転が上がりません。
ギア割れかと予想して分解です。

問題は最終ギアがシャフトと空回りしていました。
このおもちゃは使用頻度が高いです。また、負荷が大きい。
このため弱い部分に問題が出たのでしょう。
左がコマを回す最終部分を動かすためのシャフト。
中がコマを動かす磁石。
右はそれを固定するパーツ。
シャフトと磁石部分が滑っていました。


シャフトにニッパーでローレット加工をしてフリクションを増すことにします。


これで磁石部分が固定できました。


実は一番大変だったのが磁石部分を止めるパーツを外すことでした。
2番目の写真の右が固定パーツですが、それがローレット加工のピンでとめられていました。一番右にあるピン2本がそれです。
これが抜けない!
はんだごてで加熱して周りを柔らくして力づくで抜きました。
元に戻すときはビス止めです。


何とか使えるようになりました。

孫もベイブレードで遊んでいます。
様子を思い出しながらの作業でした。