2018年5月22日火曜日

カップヌードルロボタイマー

だいぶ前の日清食品の賞品だったようです。
外見はカップヌードルそのものですが複雑な動きをします。
3分間動きます。要するにカップヌードルのタイマーです。


動きが途中で止まってしまうとのことです。
電池は弱ってましたが換えてもだめです。
結果的には分解再組立てで復活しましたが、明確な原因は不明です。
中を見るとかなり本格的です。


一番驚いたのはギアボックスです。

なんとボールベアリングが使われている!
いくら何でもおもちゃに・・と思いましたが、
製作した会社名を見て納得。


ロボットのメーカーです。
産業用も手掛けるというレベルです。おもちゃも作るがといったところでしょう。
今回はロットが少なくてロボットのパーツを流用したのかな?
こういう驚きはいいものです。

このタイマーには別バージョンがあって以前に修理したことがあります。
動きがもっと複雑でした。それは40周年版で今回のが20周年版の違いでした。
つくりがしっかりしていて、やはりロボットのメーカーでした。
手に入れようとしてヤフオクを調べたらプレミアがついていて手が出ませんでした。

話は違いますが、村田製作所の宣伝に「人形」が集団演技をするものがありました。
面白い! 一見の価値ありです。

2018年5月17日木曜日

ベイブレードランチャー

ベイブレードランチャーにはたくさんの種類がありますが、今回は単純なつくりのものです。3個来ました。
糸が引けないのはこれ。

丸い部分の周りにある4つのネジを外すと本体が分割できます。

紐がリールの外側に巻き付いています。
これをほどき、巻きなおして終了。
紐の出口の小さな部品はハトメ押さえですが、向きがあります。
切り欠きが外側です。裏ブタの小さな凸部がはまります。


後の2個は紐が戻らなくなったとのこと。
ばらします。
ゼンマイの入ったアッシー


裏の2本のネジを外してばらします。


中のゼンマイがこうなってました。


中心部のゼンマイが複雑に変形しています。
これを修正して完了です。
なぜこうなったかですが、
ベイブレードには右回転と左回転があります。
この子は通常の右回転を左回転に改造しようとしてゼンマイを逆に回したのではないかと推測しました。
もう1個はゼンマイのセットが内と外、逆になっていました。
お子さんに聞いたところ改造しようとして自分で分解して手を入れたとのことでした。

なお、ゼンマイの外側の固定はこうなっています。







2018年5月10日木曜日

トミー フェリーボート ゴム劣化

40年ほど前のおもちゃです。


末端部でバスがターンしフェリーに乗り込みます。
バスを載せたフェリーは波打つ海上を反対側へ行きバスが降ります。
バスはそこでターンして・・を繰り返します。

故障は、転回部でバスが引っかかって止まってしまうというものでした。
転回部やバスの接触部にワックスを塗ったのですが一時はよくてもすぐ停止してしまいます。
右回りが規定ですが、左回りをさせると正常に回ります。
そこで車輪、ゴムの左右交換も試しましたがだめ。
ゴム自体はひび割れもなく「きれいな形」です。
困った挙句、駆動力不足を疑ってゴム交換することにしました。
しかしプラレールと径は同じでも太さが細いのです。
しかし、試しに無理やり押し込むと何とか入りました。
走らせると実に快調です!
ターンもいいし、スピードも出る。

お客さんが子供のころ買ってもらってよく遊んだものの動かなくなって放っておいたそうです。
動き出したのを見て感激していました。

原因はゴムがやはり劣化(硬化)してレールとの摩擦も車輪との摩擦も減少して滑っていたのでしょう。

フェリーには車輪が付いていてバスが乗るとタイヤでその車輪を回して進む仕組みです。
港に着くとフェリーの車輪にブレーキがかかり、バスの動力はバスの前進に使われてフェリーから下船します。
ブレーキの「スイッチ」が船の下に出ているのが見えます。


バスがフェリーに乗り込んだところ。


転回中


展望台が付く


そういえば、ビッグローダーというおもちゃのゴムタイヤも似ていました。
もう少しゴムの「高さ」があったようですがもしかしてプラレールのゴムが使えるかもしれません。

転回部分はプラレールにも転回レールがあってよく似ています。




2018年5月6日日曜日

ラーニングカーブ社 機関車James プラネタリギア

2002年製です。


この時期のものは減速機構が面白く、リサイクルの店で見つけて買ってしまいました。
プラネタリギアで減速しています。
(新しいものはウォームギアになっています。)



モーターのピニオンギアはギアAに噛み、力はB→C→D→E→F→Gと伝わります。
ギアGのシャフトが車輪のシャフトです。
上の3つのギアが減速機構です。下部がクラッチになります。



どうやって減速するのか?
Aのボスは偏心してついています。このボス(の中心)は円運動をします。
Bの中心にはAのボスが入る穴が開いています。
Aの回転に伴ってB(の中心)は円運動(公転)をします。
この円運動がCの内部の歯と噛み合ってCを回転させます。
このときBが自転しないようにレバーが付いています。
B1回転(公転)あたりのCの回転量はBとCの歯数の差になります。
例えばCの歯数が20でBが19なら減速比は1/20となります。


プラネタリ(=惑星の)と呼ばれる所以は、シャフトが太陽(公転の中心)で、ギアB(の中心)は太陽の周りをまわる惑星のように公転するからです。

この機構はコンパクトにできるため、自転車の内装変速機や最近の車で多段変速ギアに使われています。

クラッチは6角軸Dが常時回転、Eがメインスイッチに連動したレバーでスライドするとFに噛み合って力が伝わります。
スイッチを切るとEがフリーとなり力が切られます。
スイッチオフで押して遊べるようになっているわけです。
子供は手押しでもよく遊びます。おもちゃには不可欠の仕組みです。

ところがどういうわけか新しいバージョンはウォームギアで減速していて、クラッチがありません。当然手押しで遊ぶことができないのです。
ネットではそれを残念がる感想が多くありました。当然ですね。

初めてこの機構を目にしたときは不思議で、仕組みを理解できた時は感動を覚えました。


2018年5月3日木曜日

TOMYニャンコアドベンチャー

1988年製、made in JAPANです。
30年前のラジコンです。


16輪駆動です。
すべてのタイヤがギアでつながっています。
フリクションが心配ですが軽く回ります。
そして車体が折れ曲がり、段差を乗り越えます。
なんと15cmの垂壁も乗り越えます。16輪駆動ならではです。
今でいえば月面探査車や災害ロボットなどのはしりですね。


全く反応しないという故障でした。
送信機の電波が全く出ていません。
中は丁寧なつくりです。


原因は経年によりコントロールレバーのスイッチの接点が酸化していました。
一見きれいに見えたのですが、基板側とスライド部の両方を磨くと電波が復活しました。


車体側のモーターは強制回転で復活です。

これで完了と思いきや、最後の難関が待っていました。
ギアボックスの蓋をすると回転しません。
あれこれ推測しながら2時間以上悪戦苦闘。
結局わかったのはピニオンギアのかみ合わせが浅いためにギアを動かしたのですが、その時にボックスの蓋についているシャフト抑えがギアに干渉していました。
そういえば蓋をして再び外すときに蓋側にモーターが張り付いてきました。
当初はなかった現象です。
ギアの位置を微妙にずらして無事動くようになりました。

*後日譚 1週間後動かすと動きません。原因は接点の磨き不足でした。前回磨くときに接点がえぐれていたので遠慮して少し控えました。これが裏目に出ました。