これは「どらえもんパズルパニック」
これは「ドキドキ!どっかーん!」というおもちゃ。
おもちゃは違うのですが、故障個所は全く同じでした。
まずはドキドキから、
タイマーの機構です。右側がゼンマイのある方。
時計と同じです。
ガンギ車とアンクルを利用しています。(左側)
壊れたのは一番力のかかる右側の部分。
右から2番目のギアの歯がえぐり取られています。
普通ならピニオンと平歯車を組み合わせて別々にシャフトに圧入するのですが、
この場合は軸に固定されてないギアです。平歯車とピニオンを固定しなくてはいけません。(シャフトに別々に固定してしまうという手もありますが平歯車の厚みが薄く十分なフリクションが得られないためやはりギア同士の固定が必要です。)
どうするか。
平歯車にピニオン型の「穴」をあけ、そこにピニオンを圧入すると滑りません。
こんな風になります。
問題はピニオン型の「穴」をどうやってあけるかです。
真鍮のピニオンギアに熱を加えてあけます。
中心を出すために1.9㎜のシャフトを立て、平歯車をセットし、
ピニオンを入れてはんだごてで加熱して穴をあけます。
(ピニオンを外すのは冷めてから)
穴が開いた状態
出っ張りをならして、圧入。
出来上がり
なお、この後1.9㎜シャフトに変更し、軸受け穴に真鍮パイプを入れて対応しました。
次はドラえもん
タイマーの核心部分。
先ほどのドキドキと同じです。
壊れていたのは同じく2番目のギア。
歯がえぐり取られたのも同じ現象です。
同じやり方で平ギアにピニオンギアを圧入します。
これで空回りすることなく働きます。
それにしても全く同じ場所が壊れるとは!
タイマーの歯がえぐられる例は以前にも何度か見たことがあります。
製造上の欠陥と言わざるを得ませんね。
メーカーにこの声が届く手立てはないでしょうかね。
「ドキドキ!・・」の修理には別の厄介な問題があったのですが別の機会に。
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