2021年1月4日月曜日

くすぐりエルモ 脚の動きの仕組み

 くすぐりエルモというおもちゃがあります。



どうにも不思議でわからない動きがあってずっと気になっていました。笑い転げるときにじたばたするのですが、そのとき左右脚が逆回転する動きです。

それは脚を同時に前後に動かす(左右の脚が逆回転する)にもかかわらず脚を動かすモーターは1個、ギアボックスには左右脚を同時に逆回転させる仕組みはないのです

今回じっくり観察するチャンスがあって、ようやく仕組みがわかりました。

正確には主軸を逆回転させているのではないのです。ギアボックス下部のバーを働かせていたのです。右脚が主軸に対してフリーなのがミソです。

じたばたの動きの時、

①上腕部のカムによってレバーが下がります。それにより主軸下部のバー中央のボールが固定されます。

←レバーによってボールが固定された状態

②主軸の回転はバー左脚側を押します(図の緑色)

③そしてこのバー中央のボールを支点にして左右逆の動きになります(図の緑色)。すると左右脚中心を支点にバーが脚を逆回転させるのです。右脚は主軸からフリーなのでそれが可能です。

④このとき右脚側のバネは左脚と同じ方向に回転しているので、右脚はバネを広げながらの動きになります(図の緑色の点)。

腰を折る動きの時にはレバーが引き上げられてボールはフリーになり、バーは平行に動くことができるようになります。(つまり両脚同じ動きをする)



←レバーが移動し、ボールがフリーになっ た状態







設計した人のアイデア力に拍手です。

0 件のコメント:

コメントを投稿