2017年4月9日日曜日

古いキューピー人形 ゴムの劣化

キューピー人形が持ち込まれました。(写真は修理後の状態)


ゴムで手足を引いて「固定」されているはずです。
ゴムが劣化して手足がばらばらです。
ゴムを交換します。伸びがよく劣化しにくいウレタンゴムを使いました。


固定金具を入れるために穴を少し広げて、


作った金具を差し込みます。一旦差し込めば内部で横になり抜けません。


ミルク(水)飲み人形です。口からお尻につながるゴムパイプは固くてぼろぼろと折れます。シリコンゴムパイプに交換です。


端の部品を取り付けて中から通し、


はんだごての熱で広げて固定です。

顔を清掃して完成です。

取りに来たお客さんは私と同年配ぐらいで、自分が子供のころのおもちゃで50年以上前のものだそうです。思い入れがあって捨てずにおいたそうです。
とても喜んでもらえてこちらもうれしく、力づけられました。
こういう修理はいいですね。

「泳ぐ」新幹線

風呂の中で遊べる新幹線。糸が引き込まれなくなりました。


紐が巻き付いているプーリーにもう2回ほど巻きつけて張力を大きくしたら大丈夫でした。


原因は、おそらくですが、強く引きすぎて目いっぱいよりさらに引いたためプーリーが空回りしてずれたのではないかと推測しました。

限界近くのひもにに2か所マークを付けて、これが出たらそれ以上引かないでとアドバイスしました。

ライオンキングのライト

ライオンキングのライト。2つ持ってきて、一つが点かないとのことです。

中はこんな構造です。単純です。


導通を調べたのですが、どうもわからない。
スイッチもばらして確認。基板の接点も改良・・・


こんな単純なのにと思いつつ時間ばかりが過ぎます。

原因は意外なところにありました。
LEDの足のはんだが「浮いて」いました。
足には着いていたのですが、基板には着いているようで着いていない状態でした。


そういえば、はんだが融けてはいるのに相手によくついてない状態を少し前にも見た覚えがあります。
はんだ付けははんだ自体の溶融とともに相手の温度が非常に重要と教えられました。

バルタン星人 骨折

孫のおもちゃ。
足首骨折です。兄弟で「たたかい」をやったのでしょう。



しっかり固定したいので、単なる接着でなく芯を入れることに。
芯はメッシュアルミ+エポキシですが、どっぷり入れると重厚になるので発泡スチロールの芯を入れることにします。


ブーツの下部のスペースも発泡スチロールで埋めます。写真は押し込む前の状態。


エポキシを流し込んで固めて完成です。
しっかりつきました。


むこうのおじいちゃんに買ってもらったもののようです。
私なら買いませんが・・・

足の裏にホットボンドをあてがって倒れないよう調整しました。

2017年3月28日火曜日

犬のぬいぐるみ 骨折熱溶着

おなじみのぬいぐるみ、おなじみの骨折です。


左前足の軸受け部分なのでスペースがありません。デンタルフロスで縫います。
複雑な場所なので、一気に締めることができず、まず糸を通してから順に引き締めます。











しかし、噛み合いの部分にはごらんの通り糸が出ていて、相手側(左のパーツ)が回転して当たるのでそのうち切れるのが目に見えています。



そこで熱溶着にチャレンジしてみました。
使ったのはポリプロピレンです。(下の棒状の物 ファイルの留め具部分)
はんだごてで溶かしながら基材と一体化させます。


これでかなりしっかりしました。

見るともう一つ、おなじみの折損がありました。リンクのアームを支える軸です。
片割れが残っていますが、すぐに折れるのは目に見えています。


修理です。
切り取って面をならし、プラ棒をビスで固定しました。
いつものことなので写真は撮りません。



2017年3月26日日曜日

メリー モーターブラシとベルト

メリーが回転しません。
アーム部分の端子に直接電圧をかけても回転しないので分解です。

まずは白いカバーを外します。
カバーは3つの爪ではまっています。
折らないように丁寧に。(1本おっ欠いてしまいました・・)


本体を割るときにガイドローラーの1本だけが固定ピンになっているので強引に外します。先端はローレット加工してあります。(写真は少し頭が浮いた状態)



ゴムベルトがこんな状態でした。ウレタンベルト(バンコード)で作ります。




モーター自体もだめです。分解するとブラシはこんな状態に。

先端が4本に分かれていて元の部分にはゴムが当てられています。
念の入った作りです。
先輩ドクターによると静音モーターで、回転数も低いとのことです。
赤ちゃんには騒音は禁物ですからね。
別のタイプ(メーカー?)のメリーでモーターの保持をゴムにするなどして騒音を抑えるものも見たことがあります。そのときはなかなかと感心しました。

このブラシは一体型で差し込まれた状態です。
しっかりした土台の上で押し込んで外します。(その前に抜きやすいようにブラシのロックツメをつぶしておきます。)


4本のうち3本残ったほうは整形してそのまま使い、他方は0.1mmリン青銅板を幅1mm以下でカットしてはんだ付けします。先端のU字加工はちょっと厄介ですがやっておきます。


モーターの回転もいいのでくみ上げます。
ガイドローラーの向きを間違えずに。(逆にすると蓋がよく締まりません)


メリーには別のメーカーのものもあるようです。これはどのメーカーかチェックし忘れました。


2017年3月25日土曜日

犬ぬいぐるみ はんだ付け剥がれ

犬のぬいぐるみが動きません。

手縫い部分から開きたいのですがなかなか見つかりません。しっかり縫われています。
千枚通しでやっと見つけました。












頭の後ろから背中にかけて開きます。
















原因は電池受け金具部分のはんだ付け不良でした。
電池受け金具は熱容量が大きいため温め切らないうちにはんだが融けて騙されたようです。金具にははんだの跡が全くありませんでした。











熱容量の大きなものは要注意です。
私も電源装置を作ったときにスイッチの金具にはんだ付けを失敗したことがあります。

電池受けはすべて+が手前側になっています。


このためすべて分解しないといけなかったのですが、使い勝手でいうと親切なつくりだと思いました。工場での製作の手間は増えますが、お客さんの電池の入れ間違いが少なくなります。
これまであまりいい印象を持っていなかったI社製のぬいぐるみでした。
再はんだをして無事回復です。