2021年1月4日月曜日

くすぐりエルモ 脚の動きの仕組み

 くすぐりエルモというおもちゃがあります。



どうにも不思議でわからない動きがあってずっと気になっていました。笑い転げるときにじたばたするのですが、そのとき左右脚が逆回転する動きです。

それは脚を同時に前後に動かす(左右の脚が逆回転する)にもかかわらず脚を動かすモーターは1個、ギアボックスには左右脚を同時に逆回転させる仕組みはないのです

今回じっくり観察するチャンスがあって、ようやく仕組みがわかりました。

正確には主軸を逆回転させているのではないのです。ギアボックス下部のバーを働かせていたのです。右脚が主軸に対してフリーなのがミソです。

じたばたの動きの時、

①上腕部のカムによってレバーが下がります。それにより主軸下部のバー中央のボールが固定されます。

←レバーによってボールが固定された状態

②主軸の回転はバー左脚側を押します(図の緑色)。

③そしてこのバー中央のボールを支点にして左右逆の動きになります(図の緑色)。すると左右脚中心を支点にバーが脚を逆回転させるのです。右脚は主軸からフリーなのでそれが可能です。

④このとき右脚側のバネは左脚と同じ方向に回転しているので、右脚はバネを広げながらの動きになります(図の緑色の点)。

腰を折る動きの時にはレバーが引き上げられてボールはフリーになり、バーは平行に動くことができるようになります。(つまり両脚同じ動きをする)



←レバーが移動し、ボールがフリーになっ た状態







設計した人のアイデア力に拍手です。

2020年12月16日水曜日

うまれてウーモ ギア

 生まれてウーモというおもちゃです。いくつもあるバージョンのうちの一つです。


動かなくなったという訴えです。

翼の部分を開けるのに困ってWebで検索すると出てきました。

強引に剥がしました。



ギアボックスはこれです。モーターが少し見えています。


このギアの一部(裏側)ピニオンギアの歯が欠けていました。


Webで見ると同じ症状のものがいくつかヒットしました。Webではピアノ線をL時に曲げて

「差し歯」をする修理法が紹介されていました。しかし、ギアの壁が薄く、無理があるように感じました。

そこで3Dプリンターでトライすることにしました。

結果的にはうまくいきました。




3Dプリンターは万能ではありません。私はまだなれないため成功確率が低いです。今回も成功率半分以下でした。


これからの可能性は大きなものを秘めていると思います。



2020年12月10日木曜日

マリオカート サスリンク軸折れ

 リモコンのマリオカートです。


前輪のリンク軸が両輪とも折れていました。
写真ドライバーで指した軸です。(写真は修理済みのもの)


単純に軸を差し替えようとしてもスチールの車軸があるため穴が浅くなり強度不足です。

接着面積をかせぐため一旦車軸を抜き、下穴を貫通させてから接着します。



当然車軸穴を塞ぐので改めて車軸穴を開け直します。

塞がれた穴

穴あけ

これで修理完了です。取り付け軸の傾きはご愛嬌で。





2020年12月6日日曜日

音階ベル

 写真のベルです。

いろいろな音階のベルがありとてもいい音色です。


よく壊れるのがボタンの基部で、この修理がかなり厄介です。支えのアームは直せてもベルへの取り付けが難しく、ワイヤーで巻いたり、ビス止めしたりといろいろとトライしてきました。


今回は3Dプリンターでパーツを作製しました。オーバーハングがあるため3つのパーツに分けて作製です。


取り付け後






この方法が使えるのはボタンを支えるゴム=ベルを打つゴムが生きている場合です。

この玩具はそのゴムキャップでボタンを支えているが、子供はボタンを持ってベルを持ち上げるため無理な力が加わってしまう。このおもちゃはいい音色だけれどそこが弱点でしょう。





2020年11月26日木曜日

プラレール ギア摩耗

 前々回にレポートしたもの(下写真)と同じタイプのプラレールです。



今回のプラレールも以前同じ修理を施したものですが、また動かなくなったおいうことで持ち込まれました。ちょっと力がかかるとカリカリカリとギアが滑る音がして動きが悪くなります。
今回のプラレールのギアボックスは下写真。(一部ギア取り外し状態)

問題点を見つけるのに手こずりましたが、よく観察すると見えて来ました。

ギアが偏摩耗して噛み合わせがゆるくなっています。下は磨耗状況の拡大写真。

ちなみに正常のものはこんな具合です。

なぜこのような減り方をしたのか? 推測ですがギアの遊びが大きいため噛み合いが十分でなかったためではないかと考えます。


対策は、軸にスペーサーを友考えましたが、右のギアを裏返すとちょうどよくなるのでそれで対応しました。


これは本来の組み方ではありませんが干渉もなくなめらかに動くのでよしとしました。










2020年11月23日月曜日

味わい深いおもちゃ

 久しぶりです。

木の首ふり人形です。








背中のレバーを押さえると・・








首を曲げなから右腕が上がります。右手には眼鏡が・・

上がりきるとメガネを通して本を読む姿に・・








レバーを離すと、ゴムで元の状態に戻ります。

修理は首を戻すときのゴムが伸び切っていたのを交換しました。

ほのぼのした暖かさを感じました。こういう玩具大好きです。

2020年7月27日月曜日

プラレール 軸受変形のため力が逃げる

写真のタイプです。症状は平坦な直線だと動くのにカーブや坂道では止まってしまう。


電池が充電式です。それが原因?と疑ったのですがそうではありません。
動かないといってもモーターの回る音がする。カラカラと音がして振動もある。
ギア割れかトルクリミッターの不調を疑ったのですが問題ありません。で、ふと思い出したのが、このタイプはシャーシの壁がギアの軸受けになっていて、そこがえぐれて軸とギアが逃げるということがありました。
壁を見ると確かに。


ところがコノ摩耗部分を補修しても症状が同じです。
よーく観察するともう1ヶ所軸受がえぐれる箇所がありました。車軸の軸受です。ここで軸、ギアが逃げて滑っていたわけです。


反対側(凹部)も摩耗していたために合わせ面よりさらに盛り上げて軸受を修正する必要がありました。コの字に曲げた燐青銅板を写真のように軸穴に合わせてあてがい修正しました。


*これはうまくいかなかった当て板の例
 

これで順調に動くようになりました。ただ、軸穴は横方向にも摩耗していて、やがては症状として出てくるでしょう。その時は横方向のズレを止める対策が必要になります。

素材はりん青銅板以外にレジンなども使えるかもしれません。

2年前の投稿でプラレールアドバンスで同じ症状が出ていて原因が同じであった記事を載せていました。