2018年5月6日日曜日

ラーニングカーブ社 機関車James プラネタリギア

2002年製です。


この時期のものは減速機構が面白く、リサイクルの店で見つけて買ってしまいました。
プラネタリギアで減速しています。
(新しいものはウォームギアになっています。)



モーターのピニオンギアはギアAに噛み、力はB→C→D→E→F→Gと伝わります。
ギアGのシャフトが車輪のシャフトです。
上の3つのギアが減速機構です。下部がクラッチになります。



どうやって減速するのか?
Aのボスは偏心してついています。このボス(の中心)は円運動をします。
Bの中心にはAのボスが入る穴が開いています。
Aの回転に伴ってB(の中心)は円運動(公転)をします。
この円運動がCの内部の歯と噛み合ってCを回転させます。
このときBが自転しないようにレバーが付いています。
B1回転(公転)あたりのCの回転量はBとCの歯数の差になります。
例えばCの歯数が20でBが19なら減速比は1/20となります。


プラネタリ(=惑星の)と呼ばれる所以は、シャフトが太陽(公転の中心)で、ギアB(の中心)は太陽の周りをまわる惑星のように公転するからです。

この機構はコンパクトにできるため、自転車の内装変速機や最近の車で多段変速ギアに使われています。

クラッチは6角軸Dが常時回転、Eがメインスイッチに連動したレバーでスライドするとFに噛み合って力が伝わります。
スイッチを切るとEがフリーとなり力が切られます。
スイッチオフで押して遊べるようになっているわけです。
子供は手押しでもよく遊びます。おもちゃには不可欠の仕組みです。

ところがどういうわけか新しいバージョンはウォームギアで減速していて、クラッチがありません。当然手押しで遊ぶことができないのです。
ネットではそれを残念がる感想が多くありました。当然ですね。

初めてこの機構を目にしたときは不思議で、仕組みを理解できた時は感動を覚えました。


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