2017年6月22日木曜日

親から子へ その2

お父さんが、自分が子供のころ遊んだおもちゃを直してほしいと持ち込みました。
スイッチオンで一定時間動くのですがすぐ止まってしまいます。
それでは遊べませんね。
お父さんも修理にチャレンジしたのですがわからなかったようです。


中はこうなっています。










今ならICで一定時間動かすのでしょうが、この時代はどうしていたのでしょうか?
アイデア勝負です。興味があります。
円盤を裏返してみます。

丸いひっかき傷があります。接点でしょう。
途中に四角い穴があります。
一方2本の金属板が円盤の方に伸びています。これは電極です。
スイッチオンで金属板の左が導通してモーターが回ります。
スイッチから手を放すと金属板の左側の接点が離れますが、今度は円盤で導通が保たれるためモーターは回り続けます。
円盤の穴に端子が来るとモーターは止まります。

問題は接点の金属が年月で酸化して導通不良になっていたことです。
接点を磨いてやると復活しました。

おもちゃの名前は、


綺麗な状態のおもちゃでした。
お父さん、大事に使ったのですね。
これからも大切に、大いに遊んでください。

とはいうものの子供が興味を持って分解して壊してしまうのもおもちゃの大切な役割だとも思います。
最近は「壊す」おもちゃが少なくなってきたような気がするのですが・・



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