2016年12月12日月曜日

ファービーのモーター

ファービーが2体来ました。
季節柄クリスマスバージョンです。

















全く動かない。
電池、電池受けをチェックしても問題なし。

外部電源で電流を測ると3,40mA流れる。
回路は正常かもしれないと考え、モーターを当たることに。

というのは以前先輩ドクターから電池を入れるとまず初期動作をする。
だから、モーターが回らないと始まらないと聞かされていたのを思い出したから。

全体にきれいだからブラシの減りでもなさそうだしなどと思いながら分解。

















モーターが見えた。
開放型のやつで、よく見ると上の方にブラシが見える。

ひとしきりどうやってモーターを取り出そうかと観察していた時、
ふと、詳しくは見えないがブラシはそんなに汚れている風もないし
せっかくブラシが見えるのだからスプレーで古いグリスを飛ばしてみようと考えた。
使ったのがこれ。

オイルが飛び散らないようにモーターのすぐ裏側にティッシュを詰めて。
ひとしきりスプレー。

モーターに電圧をかけると・・・動きました!
おそらくモーターを長い間回していなかったためグリスが固着していたのだと思います。

電池を入れると目や口が動き、何か自己紹介のような英語をしゃべりました。
これでOKです。
ラッキーでした。

もう1体も全く同じ対処で復活しました。

「毛皮」の「止め」は元はタイラップでしたが、細長いものがないのでタコ糸で締めます。




片方を輪にしてトンネルに通し、端を下にくぐらせます。(右)
そうして糸を目一杯引き締め緩まないように指で押さえて、
端を輪にくぐらせ緩まないよう引き締めます。
もう一度結んで、最後は接着剤をしみこませます。

仕上げは耳です。
プラの「骨」にかぶせて糸で止めて終了!(ということは分解で最初にやるのは耳の糸切りということに)
















試運転で正常に動くのを確認して、あとはクリスマスに間に合うようにお客さんに渡します。

*後日譚
   お客さんにはクリスマスに間に合いましたが、一体(サンタさんの方)は動かないということ
   で再修理になりました。
   チェックすると正常に動いたり動かなかったり、動きが途中で止まったりします。
   ICを強く抑えると変化するのでIC不良を疑いました。
   再はんだもやりましたが改善しません。
   残念ながらこれ以上手が出せません。




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