カワイのピアノです。(全体写真を撮り忘れました。)
デジタルではありません!
音源のアルミ合金のパイプを鍵盤につながるフェルトでたたきます。
いい音色です!
このパイプを固定しているスポンジが劣化するとパイプがバラバラになってしまいます。
これを持ち込んだお母さんは袋に入れて横にして持ってきました。
パイプが片方に全部ずれてかたまっていました。
このピアノは同じ状況を何度も診たことがあります。
スポンジをなぜもっとしっかりしたものにしてくれないか・・などとも思ったものですが、
音色のすばらしさに聞きほれて、それより何とかしようという気にさせるピアノです。
で、何でパイプを固定するかが問題です。
ゴムひもを使う方もいます。
フェルトの人もいます。
でも、いずれも音は難しいという印象でした。
試行錯誤しているうち、毛糸が一番だと思いました。
太い毛糸を敷いて、細い毛糸で縫っていきます。
毛糸とパイプは接着剤で軽く固定します。
毛糸とパイプが接触する位置は気を使います。
振動の一番少ない部分に持ってくるのがベストです。
理屈では端から4分の1のところでしょうが実際は少しずれているようです。
このピアノ、何でもプロのピアニストが余興で聞かせることがあるとか。
実は私自身も室内の小さなコンサートで目に(耳に)したことがあります。
思わず演奏者に聞いてみました。
メンテナンスはどうしていますか?と。
パイプを何で固定するかに興味があったからです。
でも残念ながら固定が外れたら寿命にしているようです。
プロはスポンジが劣化する前に使い切ってしまうということかもしれません。
いいおもちゃだなあと感じる一品です。
最近はデジタルのものも出ているようですが・・
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